法学系資格予備校のススメ 効率的学習を求める方へ

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・予備校を利用する際の注意


簡単に結論から申し上げますと、予備校の利用は「明確な目的意識」がない限り、お勧めしません。
理由は3つ

①高額すぎる価格
②出来が悪い受講生は切り捨てられる
③売り文句は違えど、言っていることはだいたい同じ

です。

①高額すぎる価格

価格に見合った効果が保証されるのであればいいのですが、どこまでいっても「自己責任」です。基礎講座も教科書に載っていること(読めばわかること)をわかりやすそうに説明しているだけのものがほとんどです。
それを求めているのであればいいのですが、それでも高額すぎるかなと思います。「話を聞いたところでわからない」のが法律論の難しさだからです(この点は下記ブログで)。

②出来が悪い受講生は切り捨てられる

教育サービスにおいては、ある程度仕方ないことかもしれません。しかし、高い受講料を支払った上でこれでは悲しすぎませんか。
私自身、こういった受講生を何人も見てきました。「勉強の仕方が・・・」とか「能力が・・・」とか、言われがちですが、自己責任だけではない部分があるように感じています。
※出来が悪いでお悩みに方は下記リンクへ
③売り文句は違えど、言っていることはだいたい同じ

法律の基本的な知識(教科書知識)を説明すればだいたい似た内容の講義になることは当然かもしれません。しかしながら、教科書に書いてあることを改めて説明されるだけなら講義は不要ではないでしょうか。
教科書の内容を改めてわかりやすく説明してもらうという教育方法に慣れてしまっている方にとっては、貴重な経験かもしれませんが、それだけなら高額の受講料を払う価値が乏しいように思います。

・こう利用してください!!

前述の通り、「明確な目的意識」があれば、話は別です。
例えば、予備校の基礎講座。
内容の理解はともかく教科書全体を効率的に一周することを目的とするのであれば、おススメです。「どんな法律があるのか?」(=全体像)を把握しているか否かは、深い勉強をした時の理解度に影響するからです。
注意してほしいことは、基礎講座できちんと理解しようとしないことです。それは無理です。法律は道具であり、一定程度をそれを利用した経験がないと理解できないことがあるからです。
※経験の必要性については下記リンクへ

例えば、答案練習会(答練)の利用。
予備試験・司法試験突破を目指すなら、論文式試験突破のために、文章で法律論を展開する練習が不可欠です。
そんな時は、答練を有効活用しましょう。「初見の問題を試験時間内に解く」という緊張感のあるタフな訓練は、そのようながないとできないからです。
注意事項としては、予備校答練にチャレンジする前に、一通り論文過去問(予備試験・司法試験共)を解けるようになっておくことです。答練では添削指導を受けられますが、中途半端な答案しか提出できないようでは十分な添削を受けられないからです。

※過去問演習のお供に!

例えば、勉強仲間が欲しいとき。
各予備校でゼミを開いていることがあります。ゼミ目的で予備校を利用するのもありだと思います。出身校も職業も年齢も性別も、何もかもがバラバラな人達と「法律」という接点でつながる経験は、受験勉強中はもちろん、合格後も大きな支えになると思います。
注意としては、時に合格の妨げになる存在に出会うことがあるということです。「合格したい」とは口ばかりで、身が伴っていない仲間には要注意です。一見議論が上手そうでも、法学基礎力に疑いがある仲間にも注意しましょう。
※法学基礎力とは

予備校の利用方法は、これくらいだと思います。その他にも様々な講座を開設して受講者を募っていますが、対価に見合う効果は、期待できないかなと思います。分野別の対策講座などがありますが、そもそも苦手分野があるということは、根本的な基礎力不足、あるいは、単なる勉強不足が原因でしょう。講座に飛びつく前に、これまでの学びを振り返ることをおススメします。

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