脳科学や心理学を活用した「集中力」の高め方

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多くの方が、人生やキャリアなど、様々な「目標設定」をされていると思いますが、その目標を「現実化」するためには、おそらく「時間管理」、「選択と集中」、「集中力」等のパフォーマンスの「質」を強化しないと達成できない内容が多いのではないかと思います。

今回は、「目標達成の実現」に重要な要素となる「集中力」を高める方法について心理学や脳科学の視点からポイントをお伝えしたいと思います。

まず、「集中力が高い状態」とはどのような状態だと思いますか?

おそらく皆さんも「無意識」にその状態に入っている経験はお持ちだと思いますが、心理学の世界ではその状態を「フロー」とか「ゾーン」という言葉で表現します。

「フロー」とは、一定時間高い集中力を維持できている状態。
(何かに没頭していて「気が付いたらものすごい時間が経過していたと」感じるような状態です)

「ゾーン」とは、1点集中型の集中状態です。
(テニス界などで解説をされている松岡修三さんなどがよく使われる言葉ですが、スポーツの世界で「ボールが止まって見える」ような感覚です)

このような状態を自分の力で使いこなせるようになると、出せる結果のアウトプットの「質と量」は大幅に向上します。

今回は、その状態に近づけるための需要な2つの「キーワード」について解説します。

1つ目は、「使命感」です。

ここで定義する「使命感」とは、顧客視点で(顧客満足度を高めるために)「一流の仕事をしたい」、「最高の仕事をしたい」という考え方です。

仕事に対して、強い「使命感」を持てると、自然と集中力が高まり、取組む姿勢が変化してきます。

当然、いい結果が生まれます。

そして「いい結果」がでれば、また「一流」「最高」の仕事の依頼が入ります。

この「好循環サイクル」を回すイメージを持ってください。

また、この好循環サイクルに入るために、今の自分の仕事の中で、「一流」や「最高」を目指したいと思う「テーマ」に集中して取り組める「環境を構築する方法」を考えてみてください。

2つ目が「集中力を阻害する悪影響となるものを排除する」ことです。

具体的には、自分が集中できる環境を構築するためにありとあらゆる手段を検討する行動になります。

皆さんも、急ぎで集中して作業したいときに、一人の場所に自分を隔離して資料を作成されたような経験がありませんか?

特に「想定外」のイレギュラー業務は自分の計画を乱し、集中力やパフォーマンスを大幅に低下させることになります。

悪影響を及ぼす要素は無数にあると思いますので、自分だけでなくチームや組織としてどのように個々人が集中したいときに集中できる環境を構築できるかを一緒に考えながらルールや仕組みにしていく事が重要です。

また、イレギュラーの業務は、「想定できていない」からイレギュラーという「解釈」になります。

少し先の未来を予測し、イレギュラーを事前に予測してそのイレギュラーに対する「準備」を事前に対処しておくことで、その業務はイレギュラーでなくなり「想定内」になります。

予測して考えたり、事前に想定して準備をすることは非常に労力がかかるイメージがあるかもしれませんが、実際にやっていただければ、自分の仕事の効率が格段に高まることが実感できると思います。
(合わせて、「ストレスレベルは大幅に軽減」させることが可能になります)

皆さんの周りで「仕事ができる人」を思い浮かべた時に、イレギュラーを想定内にした仕事の仕方をされていませんか?
(アウトプットの質の高い方に見られる「共通的な思考・行動パターン」でもあります)


「一流」「最高」の仕事の質を目指す方には「一流」「最高」の仕事が入りやすくなり、結果的に「一流」「最高」の仕事ができるようになります。

なお、「一流の」「最高」定義は、自分の中で「達成可能」で「段階的」な基準を作り、必ず「自己評価」で判断するようにしてください。

間違っても、「他者評価」から一流の仕事ができないという自己否定的な思考を持ってしまったり、「他人の得意な領域と自分の不得意な領域を比較」して自己評価をするような思考は悪循環のサイクルになりますので気を付けてください。
(脳の潜在意識に対する無意識な「マイナスの自己暗示」となります)


本日は重要な2つのポイントをお伝えしましたが、集中力を高める方法は無数に存在します。

興味のある方は、WEBで調べたり書籍を読んだりして知識を深め「行動力」を高めてください。

最後になりますが、「脳」は集中状態に入ることを避けるための機能があります。
(簡単に集中力が作れないのはこの脳の特徴があることを理解しておくと、気持ちが楽になります)

理由はシンプルで、「集中する」=「それ以外の事が見えなくなる」=「命の危険」というDNAのプログラミングがあるからです。
(狩猟の時代は、何かに集中するとスキが出来て外敵に襲われる命の危険性がありました)

現代においても、「フロー状態」で仕事などに集中していると、外で火事が起こっても、サイレンが鳴っていても全く気付かない状態になります。

また集中力は、一定トレーニングによって誰でも高める事は可能ですが、特性による「脳の個人差」もあり集中が得意な方とそうでない方がいます。


「集中」が苦手という方は、別の脳の特性を活かした能力発揮の方法がありますので、一定努力した上で難しいと感じた方は、「自分の特性に合わせた強みの強化」をしていきましょう!


※このコラムは「働き方改革」(人を大切にした経営)に取り組んでおられる契約企業様向けメルマガの再編集(2018年度)です。

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