「強み」と仕事選び

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コラム
最近は有難いことにセッションのお申し込みが続いており、すっかりブログを書く手が止まっていました笑。前回のブログでは「才能を使って苦手を克服する」をテーマに書いています。
社内外で1on1をしていて「もっと自分の強みが活かせる仕事がしたい。どうすれば良いでしょうか?」という相談を非常によく受けます。きっと多くの人が気になるテーマですよね。

ストレングスファインダーの研究では「ある職業の方に比較的よくあらわれる資質」がある、ということはわかっています(例えば医療従事者の方は「回復志向」「責任感」)

一方で必ずその資質を上位に持っていないとダメなわけではありません。どの資質を持っていたとしても、使い方次第で成果に繋げることができるとも言われています。僕もこれまで100人以上の方を分析してきましたが、セールスでもエンジニアでも人事でも「~~という資質を持っているから活躍できる」といった事実は今のところ見当たらず、活躍できるかどうかはやはり資質の使い方次第で決まると考えています。

では今の仕事で自分の強みが活かせていない人は「資質の使い方が上手くない」ということでしょうか?もちろんそういった方も0ではないでしょう。ただそれ以上に「資質が良いサイクルで回る環境が整っていない」ことが多いように見受けられます。

具体例を元にお話します。上位資質に「社交性」「コミュニケーション」「ポジティブ」「戦略性」を持っているAさんがいました。Aさんは頭の回転も速く話も面白い、初対面ながら話していて非常に打ち解けやすかったので「新規営業とか向いてそうですね!」と誰かが言った所、「新規営業は嫌いだし向いてない。できるなら二度とやりたくない」とAさんが返しました。

よくよく話を聞くとAさんは「自我」を上位資質に持っていて、新卒のころに新規営業のテレアポで相手に断られ続けた際、自分は社会にとって役に立つことをしていないと感じてしまったそうです。これは「自我」の特徴でもある「周囲の人にとって重要な人物でありたい」という想いが満たされず、先に書いた他の資質が上手く機能しなくなっていたのです。

自分の資質が良いサイクルで回っている時、トリガーとなる資質(最初に満たされる資質)があります。Aさんの場合は「自我」が満たされることで安心して「社交性」「コミュニケーション」「ポジティブ」「戦略性」が発動するため、自分の心理的安全性が脅かされない環境や、Aさんが既に持っているスキルセットを重宝してくれるような環境に身を置くことがノビノビ働ける秘訣だったんですね(そういった環境さえ整っていれば今から新規営業にトライすることもできなくはないですが、Aさんが望まないのであれば無理にする必要もないでしょう)

中にはどんな環境でも資質を良いサイクルで回せる人も存在するかもしれませんが、多くの方にとっては身を置く環境はとても重要な要素になります。

伝えたかったことをまとめると「どんな仕事であっても活躍できるかどうかは資質の使い方次第」ではありつつ、「資質が良いサイクルで回る環境」に身を置くことも非常に重要だということです。またそういった環境を見極めるためにも過去、自分の資質が良いサイクルで回っていた時を思い返してみて、どんな順番でサイクルが回っていたのか、その時周囲にどんな環境があったのかを整理してみてください。

僕との1on1セッションでも整理、言語化のお手伝いをさせて頂きますので、1人でやるのが難しい場合はお気軽にご連絡ください^^

最後まで読んで頂きありがとうございました!



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