薬膳から見たおつまみ(和風)

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コラム
多くの食材は薬膳の観点から見ることができます。今夜のおつまみを薬膳的に選ぶのはいかがでしょうか。今回は和風のおつまみを薬膳の観点から紹介します。

・するめなどイカ全般:血を補い、不安や女性のバランスの調整に
イカは血虚(血の量や血が含む栄養全般の不足)を改善する食材です。漢方や薬膳では血の状態は体の潤いや生理に大きく影響するものとされますが、イカは乾燥した体に潤いを与え、生理周期を整える食べ物として知られています。

・ホッケの一夜干し:疲れていて胃腸の調子が悪い時に
ホッケは白身魚ですが、白身魚は、脾(消化器官)を整えて、体力を補うものが多いです。消化によく胃腸を助ける大根おろしを添えるとさらにおすすめ。

・たこわさ:弱った体や肌荒れに
タコは単体では体を強力に冷やしますが、気(体力)と血を補い筋骨を強くする食材です。新しい肌を作るのを助けるので肌荒れにもよいです。体を温め胃腸の冷えに良いわさびと合わせることで、タコの冷やす力が和らぎます。

・つくね:体を温め体力回復に
鶏肉は体を温め、脾を整える食材で、気力体力の衰えによいです。つくねを作る際によく加えられる生姜やネギでさらに温める力がアップ。卵黄を添えたつくねもありますが、これは血を補い体を潤します。

・湯豆腐:体の乾燥や口の乾きに
豆腐は体を潤します。ただ、体を冷やすので冷え性の人は温めた豆腐を食べるのがおすすめです。湯豆腐はネギを加えるのでさらに豆腐の冷やす力を緩和します。

・冷奴:体の熱を取り潤したい時に
体を冷やしすぎたくない時は薬味を活用するといいでしょう。きざみネギやおろし生姜が定番ですが、千切りのしそ、細切れのキムチもおすすめです。

・枝豆:疲れやむくみ、たくさん飲む時に
枝豆は気を補う食材で、体の余計な水分を出しやすくするため、むくみや重だるさにもよいです。酔いにいい食材ともされているので、たくさん飲むときのおつまみに特におすすめ。

・うずら卵:疲れ、物忘れ、不安に
うずら卵は小さいながら栄養が詰まっていて、薬膳では気血や五臓を補い、筋骨を強くし、健脳にも資する食材とされています。実際、鉄分やビタミンA、B2、葉酸も鶏卵より多いです。

・柿の種:穏やかに体力を補いたい時に
柿の種の主材料はうるち米の粉ですが、うるち米は穏やかに気を補い脾胃を整える食材とされます。

・ピーナッツ:乾燥肌や空咳、便秘に
落花生は肺を潤し脾を整える食材とされます。腸を潤すので便秘にもよいとされます。茶色の薄皮を食べると血を補う力もプラス。バターピーナッツはバターによりさらに体を潤す効果がありますが、薬膳ではバターは取りすぎても体の負担になると考えるため、ほどほどにしましょう。

洋風のおつまみについても、また薬膳的観点から紹介します。適度なお酒とおいしいおつまみで楽しい夜を過ごしてください。

※あくまで薬膳から見た話で、これらは医薬品ではありません。適切な時に適切な医療にかかりましょう。
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