KFシステムクリエイター取扱説明書(9)

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マネー・副業
3.初期設定

(1)エクセルの設定

KFシステムクリエイターはマイクロソフトエクセル2003以降(32bit版)で動作しますが、マクロや特殊な処理を使用しているために、事前にいくつかの設定を変更する必要があります。 
なお、本品は64bit版エクセルでは実行できません。事前に所有するエクセルの仕様をご確認いただき、必要があれば32bit版にご変更ください。また、他社製互換ソフトでの動作も出来ません。

なお、エクセル2003と2007以降とでは仕様が大きく異なりますので、それぞれ別個に説明いたします。また、2007以降の場合は、直近バージョン(2020年5月時点:バージョン2004)のみについて記します。 

(a)エクセル2003

エクセルの設定は、ツールメニューからオプションを選択して行います。 

エクセル設定a.png

オプションを選択すると、様々な設定項目が様々なタブ毎に割り振られていますので、最初に表示タブを確認します。 
表示タブでは、「起動時作業ウィンドウ」のチェックを外します。これはシステムの動作には直接的な影響はありませんが、通常は閉じておいた方が作業効率が上がります。

エクセル設定b.png

続いて計算方法タブにて、「リモート参照を更新する」にチェックを入れます(任意)。KFシステムクリエイターでは、シート上で他のアプリを参照することはありませんが、マクロでは参照する場合があります。チェックしなくても問題ないとは思いますが、一応念のためです。 

エクセル設定c.png

編集タブでは、「リンクの自動更新時にメッセージを表示する」のチェックを外します。他ブックへの参照があるため、このチェックを付けたままだと、ブックを開くたびに確認メッセージが出てしまいます。 
また、「操作をアニメーションで表示する」のチェックも外した方が、操作がスムーズになります。

エクセル設定d.png

全般タブでは「新しいブックのシート数」と「標準フォント」、「サイズ」が次図のようになっているか、確認します。もしも違っている場合は、修正してください。 
「カレントフォルダ名」には、KFシステムクリエイターが入っている親フォルダを指定してください。

エクセル設定e.png

自動保存タブでは、「次の間隔で回復用データの自動保存を行う」のチェックを外します。自動保存が行われると、システムがハングアップした場合などに、正常でない状態で保存されてしまう可能性があります。必要があれば、手動にて都度保存するようにしてください。 

エクセル設定f.png

エラーチェックタブでは、「バックグラウンドでエラーチェックを行う」のチェックを外します。KFシステムクリエイターでは複雑で膨大な演算処理を行っています。そのため、エラーチェックを許すと、意図せず動作に不具合を来たす場合があります。 

エクセル設定g.png

セキュリティタブでは、マクロセキュリティを設定します。 

エクセル設定h.png

まず、「セキュリティレベル」タブにて、同レベルを「中」に設定します。これで、基本的にはマクロの実行が許可されるようになります。 

エクセル設定i.png

続いて、「信頼できる発行元」タブにて、「Visual Basicプロジェクトへのアクセスを信頼する」にチェックを入れます。 

エクセル設定j.png

以上にて、エクセル2003上でKFシステムクリエイターを使用する準備は完了です。 

(b)エクセルバージョン2004(2020年4月バージョン)

エクセル2007以降では、リボンの採用などによりエクセル2003から操作方法が一新されました。以下では、バージョン2004における設定方法について説明いたします。 

最初にスタートメニューから、「オプション」を選択します。 

エクセル設定k.png

「全般」の「新しいブックの作成時」で、「次を規定フォントとして使用」で「MS Pゴシック」、「フォントサイズ」で「11」、「ブックのシート数」で「3」を設定します。これは、エクセル2003と互換を取るために必須です。 

エクセル設定l.png

「保存」の「ブックの保存」で、「次の間隔で自動回復用データを保存する」のチェックを外します。また、「規定でコンピュータに保存する」のチェックを入れ、「既定のローカルファイルの保存場所」にKFシステムクリエイターが入っている親フォルダを指定します。 

エクセル設定m.png

「簡単操作」の「操作の結果のオプション」で、「操作をアニメーションで表示する」のチェックを外します。これはシステムの動作には直接的な影響はありませんが、操作がスムーズになります。 

エクセル設定n.png

「詳細設定」の「数式」で、「マルチスレッド計算を行う」のチェックを外します。ただし、これは当該ファイルのみに適用される設定であり、他のファイルを使用する場合は、別途設定する必要があります。 

エクセル設定o.png

「詳細設定」の「全般」で、「リンクの自動更新前にメッセージを表示する」のチェックを外します。KFシステムクリエイターでは他ブックへの参照があるため、このチェックを付けたままだと、ブックを開くたびに確認メッセージが出てしまいます。 

また、「マルチスレッド処理を有効にする」のチェックを外します。この設定は、エクセル本体に適用されるため、一度設定しておけば再設定の必要はありません。 

ちなみに、KFシステムクリエイターではマルチスレッド計算や処理を行うと、却って負荷が増大してしまうことが分かっています。そのため、これらの設定は必ずチェックを外しておくようにしてください。 

エクセル設定p.png

「リボンのユーザー設定」で、「開発」にチェックを入れます。これで、マクロの実行やエディタの起動などが可能になります。 

エクセル設定q.png

「トラストセンター」で、「トラストセンターの設定」を開きます。 

エクセル設定r.png

「トラストセンターの設定」の「信頼できる場所」で、「信頼できる場所」にKFシステムクリエイターが入っている親フォルダを設定します。 
設定するには「新しい場所の追加」を選択します。

エクセル設定s.png

「Microsoft Officeの信頼できる場所」ダイアログで、パス名を設定し、「この場所のサブフォルダーも信頼する」にチェックを入れます。 
その後「OK」ボタンを押せば、設定が完了します。

エクセル設定t.png

「トラストセンターの設定」の「マクロの設定」で、「VBAプロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」にチェックを入れます。 
KFシステムクリエイターでは、オブジェクトを自動生成する場合があり、この設定が許可されないとエラーが生じることがあります。

エクセル設定u.png

以上で設定は完了です。全て「OK」を押して、オプション設定を終了します。 


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