これまでのシステム成績(2023年12月29日)

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今週は日経平均株価が0.89%(295.12円)の続伸となりましたが、年初来高値の更新はなりませんでした。年間では28.53%(7,445.12円)の大幅高で終え、来年早々のバブル崩壊後最高値更新に期待を持たせています。
また、ベンチマーク20銘柄平均株価は1.25ポイントの反発となり、昨年末比+18.52%で2023年を終えました。

一方、システム平均成績は0.13ポイントの反発となり、年初来成績は-3.28%まで回復しましたが、市場の活況に反して損失で2023年を終えました。
逆張り系は1.62ポイント、その他系は1.65ポイントの上昇となったものの、順張り系が0.65ポイント、オシレータ系が0.48ポイントの下落となりました。

チャートを見ると、順張り系は調整局面、逆張り系は下げ渋り、オシレータ系は横這い、その他系は下落基調となっています。
また、ベンチマーク20銘柄平均株価は下落基調となっています。

個々の銘柄毎に見ると、全20銘柄の内先週と比べてプラスになったのは、5割5分の11銘柄でした。内、ベンチマーク銘柄の騰落率を上回ったのは4銘柄に留まりました。
5%(%ポイント:以下同)以上の上昇銘柄はなく、6754アンリツが5.92%、7421カッパ・クリエイトが5.17%の下落となりました。

一方、ベンチマーク銘柄でプラスとなったのは、8割5分の17銘柄に上りました。
5%以上の上昇は6754アンリツの5.50%と7421カッパ・クリエイトの5.45%のみで、5%以上の下落銘柄はありませんでした。

日経平均株価は、各トレンドに変化はなかったものの、直近上昇トレンドが勢力を18に拡大しました。
今年の株価は結局、中期上昇トレンド1~3のレンジ内で推移し、それを上抜けることは出来ませんでした。

来年は年明け早々、バブル崩壊後最高値更新の可能性がありますが、それ以降は上値の重い展開が続くかもしれません。
次図は2008年以降の株価推移を示したチャートですが、新型コロナショックによる株価急落を除いて、中期上昇トレンド1~3のレンジ内に綺麗に収まっていることが分かります。

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これらのトレンドが機能し続けるとすると、来年末における日経平均株価は、最大で36千円前後ということになりそうです。
ただ、過去の流れを見ると、来年は調整に入る可能性が高そうです。その場合の最安値は年末時点で28千円ほどとなるでしょう。

ドル円は、直近下降トレンドが勢力を1に拡大して存続し、短中期上昇トレンド2及び3のレンジ下限に迫っています。
これだけ見ると、ドル円は140円ほどで下げ止まり、反発するように思われますが、次図に示すように2008年以降で考えると、また違ってきます。

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ここでは最強3本のトレンドラインの他に、中期トレンドラインを3本表示しています。
もしも、ドル円が上昇トレンド2や3を下抜けて下落した場合、下限目処は中期上昇トレンド6や7の水準ということになります。価格で見ると、来年末時点において115~118円ほどです。

これはかなり極端な例ですが、直近下降トレンド1の勢力が更に拡大し、上昇トレンド2や3の勢力を引き離していけば、あり得ない話ではありません。
ただし、2015年半ばの高値と今年初頭の安値を結ぶ出会い線の水準となる127円前後では、一時停滞するかもしれません。

さて、今年のシステム運用は散々な結果に終わりました。損失の平均値そのものはさほど大きくはないものの、ベンチマーク平均株価の増加率には遠く及ばず、21.8ポイントもの大差をつけられてしまいました。

その原因は明白で、あまりに強い株価推移に対して、システムは頻繁に売りシグナルを発し、その都度損失を被るという悪循環から抜け出すことができませんでした。

以前から申し上げているように、システムトレードは相場の下落局面で買いポジションを外し、更には売りポジションを取ることで、ベンチマークを上回る成績を上げることを狙います。

しかし、今年のように、株価の上昇局面が長く続いたり、大きな株価変動が頻発するなどの状況が重なると、現行システムではなかなか収益機会を得ることができず、ずるずると成績を落としていくのが実情です。

もちろん、このような状況下で収益を上げ続けたシステムも、少なからず存在はします。
ところが、今回のように20個ものシステムでポートフォリオを組むと、それらは低成績システムと相殺してしまい、全体として平均成績は大きく下がってしまいます。

システムポートフォリオは、全体としてのリスクを低減する半面、収益もまた低減してしまうことは致し方ないことです。
通常は、収益/リスクの最大化を図り、それを許容できるスケールで運用を行うことになります。

ちなみに、個々のシステムを複利運用し、それらのポートフォリオを組むという今回の運用は、個々のシステムを単利運用するという昨年までの運用と比べて、平均損益の向上が図られることが分かりました。
これは、今まで理論的には予測していたのですが、今回初めて運用により実証出来ました。

今年は、運用システムの半数強をオシレータ系システムが占めていました。何度も確認したように、これらのシステムではいわゆる「張り付き」現象が起こりやすく、その結果、相場の方向とは逆のシグナルが出続ける傾向があります。

事実、平均成績の推移は、オシレータ系成績の推移と酷似しています。逆に言えば、オシレータ系システムの成績を上げることができれば、平均成績もまた大きく上昇することになります。

オシレータ系システムの「張り付き」防止には、追加システムによるシグナル反転が有効だと思われます。
今年は基準システムのみの運用でしたが、来年は追加システムを取り入れた運用を試したいと考えています。

最後に、今年1年、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。また、各サービスや有料ブログをご購入いただいた方々には、深く御礼申し上げます。
ブログ再開は、来年の1月14日を予定していますが、運用システムの選定等が間に合わない場合、遅延するかもしれません。

それでは、良いお年をお迎えください。


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