これまでのシステム成績(2023年6月23日)

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今週は日経平均株価が2.74%(924.54円)の大幅反落となり、先週までの急騰劇は一旦落ち着きました。
また、ベンチマーク20銘柄平均株価は0.27ポイントの小幅反落となり、昨年末比+16.25%まで後退しました。

一方、システム平均成績は0.06ポイントの小幅反発で-1.11%まで回復しました。前日には-1.40%まで悪化していましたが、市場の大幅下落で持ち直しました。
順張り系は0.27ポイント、逆張り系は1.33ポイントの下落となりましたが、オシレータ系が0.66ポイントの上昇、その他系が変わらずとなりました。

日経平均株価が大きく下落したにもかかわらず、ベンチマーク銘柄の下落幅が小さかったため、システム成績はさほど回復しませんでした。
日経平均株価は昨年末比25.63%も上昇していますが、ベンチマーク銘柄は平均16.25%の上昇に留まっています。その差が今週の両者の騰落に現れています。

チャートを見ると、順張り系は回復基調鈍化、逆張り系は下落基調加速、オシレータ系は下げ止まり、その他系は上昇基調鈍化となっています。
また、ベンチマーク20銘柄平均株価は、上昇基調鈍化となっています。

個々の銘柄毎に見ると、全20銘柄の内先週と比べてプラスになったのは、ちょうど半分の10銘柄でした。合わせてベンチマークを上回ったのは、その内8銘柄でした。

一方、ベンチマーク銘柄のプラスも、半分の10銘柄でした。その中で、5%超の上昇は8002丸紅のみでした。逆に、5%超の下落は7203トヨタ自動車、7752リコーの2銘柄でした。

システム成績では、7203トヨタ自動車が売り継続だったことで、株価騰落に対して12.89ポイントのプラスでした。
その他、4301アミューズ、5959岡部、7752リコーが同5%超のプラスとなっています。

日経平均株価は直近が全て上昇トレンドを維持し、特に最直近トレンドは全体で最大の勢力を維持しています。
なお、直近の株価急騰に引きずられて、中期上昇トレンドはややレンジを拡げ、相対的に株価はそのレンジ内に再び収まっています。

ドル円は着実に上値を切り上げ、直近上昇トレンドは増々勢力を拡大しています。2つの最直近トレンドは勢力1と2になり、上昇力の強さを反映しています。
上昇ペースは先週末時点と変わらず、8月半ばから9月半ばに掛けて、再び150円をうかがう展開になりそうです。

さて、今年のシステム運用銘柄についてですが、今回は9432日本電信電話についてご紹介します。この銘柄を用いたシステムは2019年11月11日に設計しました。最適パラメータ継続期間は7年近くに渡っていますが、現行選定基準とは異なっています。
次図は、同銘柄のRSI逆張りシステムの資産カーブです。

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今年に入ってこれまでの収益率は、複利で-7.47%と苦戦しています。一方、株価は+9.52%と堅調に推移しています。
年率リターンは20.02%と標準的であり、平均リターンの21.48%との差が小さいため、安定性は良好です。

資産カーブは上昇基調を続けていますが、ここ2年半ほどは管理限界レンジの下限付近での推移が続いています。
次図に示すように、今年は売り優勢が続くと共に、買いでも収益が上がらないため、厳しい展開が続いています。

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次図に、このシステムを複利運用した場合の資産推移を示します。資産残高は、起点日以降30年ほどで220.2倍になっています。
現在は、11%ほどのドローダウンの最中にあります。直近最大資産残高は、昨年10月末の246.7倍ほどでした。期間の長さの割には、ドローダウンは小さめです。

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チャートから分かるように、資産増加の大半は買いシステムによるものです。直近において、買いシステムの累積損益率は36.6倍ほどであるのに対し、売りシステムのそれは6.0倍ほどに留まっています。

次図に示す累計損益チャートでは、買いシステムが優勢ではあるものの、売りシステムとの差は大きくありません。
これは、売りシステムの資産推移のバラツキが、買いシステムのそれよりも相対的に大きいことを物語っています。

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ただし、売りシステムはここ7年ほど、ほとんど機能していません。この期間が最適パラメータ継続期間と重なることは、システム設計に問題があった可能性を示唆します。
なお、システム上の運用開始日における株価は1,965円、直近では4,120円になっており、30年弱で2.1倍ほど上昇しています。

今年のシステム運用銘柄についての解説は、今回が最後です。次回以降については、各システムについて、これまでの半年間の成績を、チャートを用いて振り返っていきたいと思います。


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