これまでのシステム成績(2023年5月19日)

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今週は日経平均株価が4.83%(1,420.05円)の大幅続伸でバブル崩壊以来約33年振りの高値となり、昨年末比18.06%高の30,808.35円まで上昇しました。また、ベンチマーク20銘柄平均株価は2.13ポイント上昇して、昨年末比+9.24%となりました。

一方、システム平均成績は0.52ポイントの続落となり、年初来成績はマイナス0.31%まで落ち込みました。順張り系は3.16ポイント、逆張り系は1.11ポイントの上昇でしたが、オシレータ系が1.47ポイント、その他系が4.07ポイント下落し、全体の足を引っ張りました。

買いシステムはこのところの株価急騰にようやく追随してきましたが、オシレータ系は強力なトレンド下における「張り付き」という、同系特有の弱点を晒しています。
また、その他系(裏デイトレ)は、ギャップトレードにおける夜間優位の傾向が完全に覆ったことで、大幅に成績を崩しています。

チャートを見ると、順張り系は上昇基調に転じています。一方、逆張り系は緩やかな下落基調、オシレータ系は下落基調継続、その他系は下落基調が加速しています。
また、ベンチマーク20銘柄平均株価は緩やかな上昇基調となっています。

個々の銘柄毎に見ると、全20銘柄の内先週と比べてプラスになったのは、ちょうど半分の10銘柄でした。合わせてベンチマークを上回ったのは、その内6銘柄となっています。
しかし、2802味の素、7751キヤノン、7752リコーの3銘柄が、先週末比5%以上の下落となりました。

一方、ベンチマーク銘柄のプラスは、7割5分の15銘柄となりました。2802味の素、6752パナソニック、7751キヤノン、7752リコーが5%以上の上昇でした。
また、2802味の素、7751キヤノン、7752リコーは、システム成績を10ポイント以上上回っています。

日経平均株価は今週も年初来高値を更新すると共に、バブル崩壊以来約33年振りの高値となりました。
先週末時点の予想よりも1週間ほど早く、3万円台を回復しています。

この1カ月半ほど、外国人投資家の買い越しが続いており、それが株価急騰の原動力となっているようです。
それに加えて、このところの株価上昇で売り方が買い戻しを迫られ、それが急騰劇に拍車を掛けていると考えられます。

ドル円は、中期上昇トレンド2のみが勢力を維持し、勢力1位及び3位は直近及び3月後半から続く上昇トレンドとなっています。
ただ、直近3本のトレンドは全て上昇トレンドとなり、円安傾向を加速しています。この流れは、最近の株価上昇とけして無関係ではないと考えます。

さて、今年のシステム運用銘柄についてですが、今回は7581サイゼリヤについてご紹介します。この銘柄を用いたシステムは2020年1月20日に設計し、最適パラメータは2013年6月以来安定していましたが、直近1年半ほどは最適から外れています。
次図は、同銘柄のRSI順張りシステムの資産カーブです。

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今年に入ってこれまでの収益率は、複利で-13.96%と低迷しています。株価は+18.06%と好調で、システム成績を大きく上回っています。
システムは売り保有期間が長く、そのことが成績低迷につながっています。

資産カーブは、一応、管理限界レンジ内に入ってはいるものの、ここ6年ほどは期待効率ほどには上昇力がありません。
昨年末時点において、上昇力が回復してきていたため、運用リストに入れたのですが、時期尚早だったかもしれません。

本システムの年率リターンは19.60%とけして小さくはありませんが、平均リターンの23.49%とは開きがあり、安定性にやや問題があります。
ドローダウンは最大でも40%に達しませんが、全体的に同期間が長くなる傾向があります。

次図に、このシステムを複利運用した場合の資産推移を示します。資産残高は、起点日以降24年ほどで70.4倍になっており、直近最高値の83.8倍ほどから16%ほどの下落となっています。

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チャートから分かるように、比較的荒れた資産推移となってはいるものの、右肩上がりの傾向を維持しています。
ここ10年ほどは、売りシステムが上手く機能せずに、買いシステムが優勢となっていることが分かります。

次図に示す累計損益チャートを見ると、株価は上場4年以降長らく低迷していたものの、ここ8年ほどは概ね上場時の水準で推移していることが分かります。
その間、単株基準の資産残高は、概ね右肩上がりで推移しています。

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複利運用時では、売りシステムは直近においてほとんど機能していませんが、単株運用では買いシステムとほとんど差がないことが分かります。
過去においてはむしろ売りシステムが優勢でしたが、今年に入ってわずかに逆転されました。

もっとも、売りが機能しないシステムというのは、裏を返せば株式の単純保有に勝てないシステムということになります。
いくら買いシステムが機能しているように見えても、その銘柄を保有し続けた方が資産残高は多くなるのです。


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