これまでのシステム成績(2022年4月28日)

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今週は先週末と比較して、日経平均株価は0.89ポイント、システムに採用した全38銘柄の株価平均は0.33ポイントの反落となりました。
また、システム採用銘柄株価のプラス割合は2.63ポイント増加し、31.58%(12銘柄)となっています。

一方、システム成績は0.52ポイントの続落となり、平均資産増減率はマイナス2.79%まで悪化しました。
逆張り系は0.53ポイント、その他系は0.59ポイントの増加となりましたが、順張り系が2.08ポイント、オシレータ系が0.35ポイントの下落となりました。

チャートを見ると、順張り系は下落基調継続、逆張り系は高止まり、オシレータ系は横這い、その他系は上昇基調継続となっています。
また、日経平均株価とシステム採用銘柄株価は方向感のない動きとなっています。

4月28日時点で買い保有状態のシステムは17システム、全体の44.74%まで減少しました。
今週は先週同様、猫の目相場が継続し、順張り系システムの不調が継続しています。

個別システムでは、増減率がプラスでかつインデックスに勝っているのは、16システムに減少しました。また、インデックスとは関係なく、増減率がプラスのものは、50.00%の19システムに減少しました。

資産増減率で見ると、味の素が36.37%で首位、野村総合研究所が15.59%で2位のまま変わらず、丸紅が15.20%で3位に入りました。
一方、株価上昇率は国際石油開発帝石が52.89%で首位、丸紅が27.07%で2位のまま変わらず、日本電信電話が22.13%で3位に入りました。

日経平均株価は、下落、上昇、下落、上昇で、結局257.36円の反落となりました。解決の見えないウクライナ情勢や、中国における新型コロナ政策不安、急激な円安進行などの懸念材料が、市場の安定性を損なっています。
次図に4月28日時点の最適トレンドラインを示します。

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先週発生した下降トレンド18は、勢力を6ポイント上げて下降トレンド12まで発展しました。直近には、新たな下降トレンド20が発生しています。直近上昇トレンド23は、勢力を1ポイント落として上昇トレンド24に後退しています。
5月中に24千円前後まで下落する、という新たなシナリオも見えてきました。

さて、株価が推移すると、それに合わせて資産残高も推移します。株式を単に保有し続ける場合、株価推移と資産推移は比例します。株価に株式保有数を掛ければ、それがそのまま資産残高になります。
株価が増加し続ける場合は、資産残高もまた増加し続けます。

しかし、株価は通常、上昇するだけではなく下落することもあります。株式を持ち続けた場合には、株価の下落局面で資産残高もまた下落を余儀なくされます。
そのため、株価の下落局面を察知し、そこでは株価を一旦手放したり、更には売り建てに転じることにより、資産の減少を防ぐばかりでなく、逆に増加させることができます。

とまあ、口で言うのは簡単ですが、実際にはその判断を誤り痛い目を見る事例の方が多いのではないかと思います。
株式を手放したり売り建てたりした途端に、急反発して利益を逃したり、更には損失を抱えたりし、そこで再び買い直すと、反落してしまったりするものです。

それらの売買判断は、初心者はうわさや直感を、中級者はチャートなどのテクニカルを、上級者は財務諸表などのファンダメンタルを重視する傾向が強いように感じます。
もちろん、どの方法が良いとは一概に言えるものではなく、結局のところ、自分に合った方法を用いるべきです。

これらの売買判断は、人間が行う以上、間違いも多々あります。何よりも、客観性や再現性に欠けるという問題があります。
ありがちなのは、自分なりに基準を設けていても、そこで大きな損失を抱えてしまうと、その基準に例外を設けて取引をなかったことにしてしまうことです。

これは後講釈でもよく見られます。
「チャートのこの部分で買い、この部分で売ると、これだけの利益が得られます。これを年に何回転かすれば、資産が1年で倍に増えます。」

はたして本当にそうでしょうか。同じようなエントリーポイントで、損失になってしまうパターンは少なくありません。あえてそのことには触れずに、上手くいった時のみ講釈します。

それに複利を絡ませると、更に話は膨らみます。例えば、3か月で20%の利益が得られるとした場合、それを1年で4回転すれば、
  (1+0.2)^4=2.07
で約2倍になります。
それを10年間続ければ、約1,000倍になるという算段です。最初に100万円で運用すれば、10年後には10億円になるわけです。

正に獲らぬ狸の何とやらですが、実際には負ける場合も多々あるわけで、仮に勝率75%で損益レシオが2.0だとすると、年4回のトレードで20%の勝ちが3回、10%の負けが1回となり、年間利益率は、
  1-(1+0.2)^3×(1-0.1)=0.56=56%
すなわち想定利益の半分近くに落ち込みます。

もっとも、年56%の利益というのは極めて優秀であり、実際にはこの半分でも難しいことでしょう。
しかし最も問題となるのは、その「皮算用」の裏付けです。

前述したように、客観性や再現性に欠ける方法で皮算用を行うと、多くのエントリーポイントを見過ごしてしまいます。
そして、見過ごしたポイントの少なくない部分は、損失に通じることになるのです。


※来週は立会日が2日間しかないため、「これまでのシステム成績」は休載させていただきます。


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