意地悪なあの人にもう限界!S気質の人の本質と接し方

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10年くらい前から、人の性格的傾向を表現するために、

「あの人Sっぽいよね」とか「私Mだから」などという会話が日常的に使われるようになりました。

もともとSやMという表現はウクライナ出身の小説家、マゾッホの『毛皮をきたヴィーナス』の話などがもととなっており、

性癖という意味合いが強かったのですが、

最近では性格的な傾向を『攻撃的か受身か』という基準で当てはめるためによく使われるようになっていますね。

もともとS的要素、M的要素は人の中に同居している感情です。

そのバランスがどちからに大きく偏っているように見られる場合のみ本当の意味で使われる表現だと思います。

占いのご相談にはいわゆるドSな人達への対処法がわからずに悩んでいる・・という人が多いです。

ドSな上司に苦労する部下


「うちの部署の上司はドSで、毎日のように部下をいびるから、あの人の下についた人はほとんどやめてしまって業務の効率が落ちてしまう」

などという話をよく聞きます。

以前占いのご相談をしてくださったあるご相談者の女性も

いわゆるドSな上司から日々叱咤、嫌がらせを受けていて、精神的にとても追い詰められていました。

彼女から聞いた話によると、上司は新人が入るとはじめは必ず怒鳴り、説教をするそうです。

何かしらその人の痛いところ、つまり弱みをまさぐるように探し当て、

「おまえは大学中退か?ここにいる全員大学をしっかり出て転職もせずにしっかりした職業人生を送っているというのに・・

おまえはそれでどうするんだ!?人生ナメてんのか!?」

などと、入社が決まり、これから頑張っていこう!と緊張しながら入社した社員に脅すようにそのような痛烈な言葉を浴びせるそうです。

何かしら相手を責めるためのネタになることを異常な程敏感に察知し

相手の自尊心が深く傷つき、痛めつけられたという状態が明らかになるまで叱咤を続けるそうです。

そしてついに泣き出したり、うなだれて落ち込んだ様子をみると

「そんなおまえのしょうもない人生をたたきなおすチャンスだ」と激励(?)の甘い言葉をかけて、満足げに去っていくそうです。

S気質な人は自分の支配欲、承認欲求を満たすために相手を追い詰める


このような、相手の痛い部分を鋭く見つけ、そこを徹底的に攻撃し、自尊心が傷つけられた頃に、穏やかな態度で接する・・

という行為は過去にブログで書いた、「職場鬱とパワハラのご相談」のご相談事例と同じやり方のように見えます。

しかし、この例のような上司は、それにより、相手が退職願いを出すことや自分の策略通りに動かす、という目的を持っていません。

このようなドSタイプの上司が人に対し過剰な攻撃性や意地の悪さを発揮する目的は「自分のほうが上だということを相手にわからせたい」という気持ちだけです。

常に「自分はナメられていないか?」という恐怖と戦っている人とも言えます。

ですので、過度に被害妄想に陥ることが度々あり、他人の発言した何気ない一言や、態度、口調から「こいつ、自分のことを下だと思ってやがる!」と過剰に反応します。

そして「なんとしてもこいつにダメージを与えて、優位に立たなければ・・!」と復讐心を燃やすのです。

実際こういう人、よくいますよね。

本当は自信がなく、自己存在価値が低い


ただこのような人達の特徴と言えるのが根本的な自己肯定感が弱く、自分への信頼感が薄いということです。

つまり、一言で言って、無条件で愛されてきた、伸び伸びと自己表現をしても愛してもらえる、という安心感が常に揺り動かされる環境で生きてきたのです。

ですので他人の善意の部分ではなく、悪意の部分へいつも目がいき、

「あいつは口では綺麗ごとをいっているけど、腹の中は真っ黒だ、人に思いやり?そんな甘っちょろい考え持っているからナメられるんだよっ!」

などと、現実主義者のようなフリをして、他人の悪意からの攻撃から身を護るように過剰に防御体勢をとります。

Sの人の場合、その防御の策として攻撃が使われているわけです。

元いじめられっ子がいじめっ子に同化したがる心理


ただこのSの人の場合、昔からまわりに対し、攻撃的で意地悪な態度をとっていた、という人だけでなく、

優しく内気な性格だった人がある出来事を境に急にSのように振舞うことがあります。

たとえばいじめられたことが悔しくて、以来、いじめられない、ナメられないようにイジめる側のような態度、

常に攻撃的で声の大きい人のように振舞う・・といった場合です。

しかしこの場合のSは生来のSと違い、根本的な根はドSではありません。

ですのでなんとか強い者に同化しようと、逆に弱い立場にある人、少数派を排除する行動をとることにより、自分の立場を優位に立たせようとする傾向があります。

そして常に強者の意見に賛同し、弱肉強食、器用な人間が成功し、

不器用な人間は虐げられて当然、人生は常にナメられるかなめられないかによって決まる、と考えています。

どちらのSも、根本的な自己肯定感、人への信頼感が欠如している、という点で共通しています。スクールカーストのような価値観が大人になっても全く抜けないのですね。

攻撃的な人は避けられやすい


しかし、大人の社会では逆にそのような歪んだものの見方、被害妄想からくる過度の自己顕示欲を表に出す人はまわりから敬遠され、

信頼されにくくなり、次第に表面的で義務的なお付き合いしかできなくなります。

まわりからすると、この人は、ちょっとのことですぐ機嫌を損ねるし、執念深いから、目をつけられると面倒だな・・

と思われ進んで関係を深めていきたい、とは思わなくなります。

人と常に対立しながら自己評価をしているのですから当然ですね。

ただこのようなタイプの人が職場の上司、常に関わらなければいけないお付き合いの中にいた場合は大変でしょう。

数秘術で見るS気質に傾きやすいサイン


数秘術でいうと、このようなS的傾向に走りやすい傾向が強いナンバーに8があります。

弱肉強食、権力主義、世の中は戦いだ!と感じる傾向があり、

それを戦いぬいてなんとか自分の求める地位や生活を手に入れるんだ、という強い意志を原動力に出世していく、野心溢れる人に多い数字です。

しかしその原動力が『今足りない自分への自信、信頼感を得るため』という理由である場合、過度な競争意識が生まれ、世の中に対する認識が歪んできてしまい、結局、成功を手にしても孤独に陥るということになりがちです。

ナメられたくない。本当の自分を見抜かれたくない


例えば自分という存在が一つのパズルのようなものだとすると、そのような人は完璧な自分を取り戻すためには自分にはピースが何個か足りない、と気づきます。

完璧な作品になるには、ずっと昔になくしてしまったピースを探し出す必要があり、何がなんでも探し出さなければ・・!

と常に焦っています。

そのような人にとって、その足りないピースはどこに出ても恥ずかしくなく、皆に愛され、世界は自分に優しくなり、幸せな生活を保障してくれる、魔法のピースなのです。

ですが実際には、今を幸せに生きている人はそのような魔法のピースを探す途方もない旅などには出ず、今のままの自分で十分皆に愛される、この世界を渡り歩いていける、という信頼感を持っています。

根拠など何もないのですが、無意識でそのことがわかっています。

多くの知識を手に入れ、多くのお金を手にして、誰からもうらやまれる肩書きを手に入れなければ幸せになれない!


という認識が幻想であることを知っています。

ですので、これさえ手に入れば・・私は幸せになれるに!

といった幻想に囚われず、自分の嫌な部分もいい部分も正面から受け取ることができるのです。

そしてこんな足りない自分でも受け入れ、愛してくれる人がいる・・

という事実から自信を得て、人に対しファイティングポーズをとり続けるよりも肩の力を抜いて、世界を探索してみよう、というポジティブな気持ちに変わります。

結局ドS的な要素を持つ人は、根本的に認められていない・・

という劣等感が強いのです。

所で同じような境遇にいても、反対にM的な要素を強める人もいます。

数秘術で見るS気質の人に絡まれやすい人のサイン


自分が認められてこなかったのは自分があまりにも無能でどんくさいから、醜いから、わがままだから・・

と過度に自己責任感を感じてしまう人です。

ご相談者の中でもこのような気持ちに囚われ、過度に自分を責めてしまっている方も多いです。

数秘術でいうとコアナンバーに6や9、2といった優しさ、思慮深さを持つ人、にも多いです。

また反対に前世時代に攻撃性の強い性質を持っており、それによりなんらかのカルマを抱え、現世の自己否定的価値観に結びついていることも多いでしょう。

問題なのは、この同じ自己肯定感が弱いSタイプとMタイプが関わるとMタイプは素早くSタイプの自己肯定感を満たすための標的にされるということです。

Sタイプの自己肯定感を満たすため・・といっても穴の開いた水瓶に水を注いでいるようなものですからいつまでも終わりがありません。

結果、Mタイプの人は過剰にSタイプのコンプレックスを埋める材料として利用されその場を強制的に去る、

もしくは鬱になるなど避難するか自己犠牲を容認するか、という結論になってしまいがちです。

前に書いたよう、M気質の人がSに同化しようとしてももともとの気質が違うが故に関係性が改善することは見込めません。

歪んだ支配欲、闘争心に対抗すると自分が疲弊する


占いのご相談でも結婚後、旦那さんのDVに苦しみ、なんとか相手に負けるものか!と戦い続けている相談者の女性も少なくありません。

相手の攻撃性レベルに自分もあわせ、戦う・・

ということですが、残念ながらそのような異常なS気質を持つ人は、健常な心身状態ではなく、治療が必要な病気である可能性が高いため、同じレベルで戦い続けることは無理がありますし、不毛です。

ですので、まずは過剰な攻撃性は相手の心の問題、と認識し、自分とは切り離し、距離を置いてつきあうことが必要です。

その際、相手が何に対しコンプレッスクをいだき、なにに対し、見下された!と過剰に反応するのか、を知っておくことも重要になると思います。

環境を変えるべきか、様子見をすべきか、タイミングが鍵


タロットや数秘術ではその人の生まれ持った運命、性質から現在の心身の状態、環境からの影響などを総合的に判断することにより、

問題の本質は何なのか、解決するにはどのような行動をとるべきなのかがクリアに見えてきます。

やはりやり過ごす、心の境界線を引いて割り切る、ということが重要であることが多いです。(大人の場合は)

数秘術などでは、相手、自分それぞれ人生の転機となる時期を表すサインがあります。

そして大抵の場合、同じ上司の下でずっと同じ状況が続く・・というケースは少ないです。

その内どちらかが移動したり、退職したり・・と変化を迎え、縁が切れるのです。

ですのであと2年耐えられるなら、今の場所で留まるほうが正解、といえることもありますし、5年耐えても状況は改善されない、という可能性もあります。

今回は職場の上司という例を挙げましたが、中には、自分の家族が楽しそうにしているだけで気に食わないという人もいます。

コンプレックスの強い親が子供にとることが多いのですが、子供がいきいき、楽しそうにしているだけで、気に食わないのです。

子供はそのような環境下では感情を押し殺し、抑圧した生活を強いられることになり、自己表現が苦手になってしまいます。

もしも旦那さんやまわりの家族が、小さいお子さんに対し、そのような歪んだ感情を押し付けていたら、


なるべく影響を受けないような距離をとってあげたり、のびのびと自己表現できる時間や場所を確保してあげることが大切だと思います。
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