タロットでご相談者様を鑑定させて頂くと、よく頻出するカードが何枚かあります。
↑ソードの3が出ている時は、相談者様ご自身がとても傷つき、心の痛みを感じているサイン。
このカードは、周囲から降りかかってきた災難というよりも、
自分で状況を切り開こうとして動いた(発言した)結果、相手の反応や摩擦により傷ついてしまった、という意味が強いです。
私はたまに、自分の占いのやり方を反省するために、定期的に
「今後、どのようなことに気を付けて占いをしていけばいいのでしょうか?」
という質問をタロットにしています。
ケルト十字スプレッドなどで、質問者様を表す位置に出るカードに、このソードの3が出た時、
その後の鑑定のご相談者様の現在の位置にも、同じソードの3が3回も続けて出ました。
(つまり3名様とも、本人を示すカードがソードの3だったわけです)
タロットは人間よりも誠実で、残酷なくらい正直です。
別に元気だし?もう忘れているよ!
と振舞っていても、本当はまだ心の傷が癒えていない、無理していることを見透かしてしまうのです。
普段、周囲の人に気を使うタイプの人ほど、落ち込んだ時、辛いことがあった時に、明るく振舞って、みんなに心配をかけないようにしがちですね。
プライベートな時間が少なく、仕事に追われている時は、素の感情を吐き出すチャンスすら持てないかもしれません。
悲しい、辛い、寂しい、不安、あんなこと言わなければよかった・・という後悔、
これらの感情は、気づかぬふりをして押し込めてしまうと、後になって恐ろしいモンスターに成長してしまいます。
抑圧された負の感情が、あなたの心の中で暴走し、心をかき乱し、
パニック、抑うつ、不安、怒り、気難しさとなって、あなたの思考をジャックしてしまうのです。
そうなってくるとソードのカードが頻出するようになってきます。
↑思考に苛まれ、自分自身を苦しめていることを示唆するカードです。
状況はそれ程悪くなくても、自分自身の思い込みに支配されているため、とても苦しいのです。
ソード(剣が描かれたカード)が逆位置で頻出する時は、たいてい以下のような意味になります↓
・考えすぎてこじらせている
・コミュニケーション不足
・言葉で人を傷つけてしまう、または傷つけられてしまう
・情報や言葉を上手く扱えない
伝えたいことがあるのに・・上手く伝えられないもどかしさや、気が付くとネガティブな思考の連鎖が止まらず、パニック状態
という状況になっていることが多いです。
感情に蓋をして、思考によって割り切ったり、打ち消したりしていると、
不安だけが増大し、思考全体がネガティブに偏ってしまうのですね。
だから、物事をネガティブに考えすぎてしまい、辛い!という方は、
その前に負の感情をごまかしたり、打ち消そうとしていないか?
確認してみてください。
そして、悲しかった出来事、誰かに言われて傷ついたことが起きた場面に少し戻り、その時の感情をぐぐーっと感じてみてください。
負の感情はとても強い身体反応を与えるので、最初はとても怖く感じると思います。
でも、勇気をもって感じきってみてください。
ネガティブな感情を認めて感じる、そのあとで、思考によって
「そうか、あの時は大変だったね。傷つくのは仕方ないよ。
よく耐えてきたね。」
とその時の自分、今まで我慢してきた自分を慰めてあげましょう。
そうすれば、感情が浄化され、だんだんとネガティブ思考に囚われる負のループが減ってきます。
まとめ
問題が起きた時、ネガティブな気持ちが常に消えずに辛い時、
考え方を変えるだけでは対処しきれないことがほとんどです。
それは、思考と感情は常にバランスするものだから。
感情のケアも同時に行うことで、思考が暴走することが少なくなります。
夜、眠りにつく前など、少し時間をとって試してみてくださいね。
悲しみ、怒り、不安、恐怖は人間らしい正常な反応です。
行動や思考でごまかさずに、ぐぐーっと感じてあげましょう。
過去に置き去りにされたあなたは、今のあなたに認めてもらえるのを待っています。