【転職】採用担当者の目線を暴露(応募書類編)

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10,000人以上を面接してきた現役プロ面接官で、ココナラでは応募書類の添削や模擬面接を扱っている、きげんよし子です。


転職エージェント、優しすぎる問題

私は以前は企業の採用担当として働いており、業務上転職エージェントの方ともお付き合いがあったため、エージェントの方が転職希望の方にどんなことをしてくれるかも把握しています。

例えば、
✔履歴書・職務経歴書をチェックして、手直ししてくれる。
✔志望企業に対する懸念や意欲を確認し、必要に応じて企業側にさりげなく伝えてくれる。
✔面接で伝えきれなかった点を、企業に伝えてフォローしてくれる。
などです。

どうでしょうか。めちゃくちゃ転職希望者に優しくないですか??
「応募書類に書きそびれた!」「面接で緊張してうまく伝えられなかった!」という時、企業に電話してフォローしてくれたりするんですよ?(実際電話を受けた経験多数。)

でも残念ながら、それでも企業の出す合否は覆りません。
エージェントの方がしてくれるフォローは、あくまで《転職希望者に寄り添ったもの》だからです。
「〇〇を伝えてほしいと言っている」という候補者の希望ベースなので、企業としては正直、「そこで落ちたんじゃないんだよな。」ということがしばしばあるのです!
この記事では、採用する側の目線を忖度なくサクッと共有し、転職希望者の方のお役に立てればと思います。


応募書類を不合格にしているのは誰か

採用担当は、企業側で最初に転職希望者の方の応募書類を受け取る立場にあります。多くの企業は【採用担当】⇒【求人している部門長(たいてい部長以上)】という2段階で書類選考を行っているはずです。

ここで採用担当の気持ちになってみてください。
書類選考の際は常に、
「自分より高い役職の人に、この書類を見せる価値があるか?」
「なぜそう言えるのか?」
を考えることになるのです。
そして、この基準を突破できなかった応募書類は、部門長の手に渡ることなく書類選考落ちとなります。私の経験上、30~60%の応募者がこの第一関門を突破できていません。(割合は部門によって差あり。)

そう、書類選考で落ちるのは「スキルが足りていない」「強みが伝わっていない」からではないのです。スキル・強み以前に「この書類は困る!」と採用担当が感じるポイントで引っかかっているからなのです!


応募書類のチェックポイント

では、採用担当が応募書類をハネるポイントとはどこなのか。厳しいかもしれませんが、転職エージェントの方が言わないことを言います!

①履歴書の写真
言いにくいのですが、想像以上に重視されています。写真といっても顔立ちがきれいかどうかは全く関係なく、身だしなみや表情をものすごく注視しています。
ネクタイが曲がっていないか、シャツやブラウスはシワなく整っているか、前髪が顔にかかっていないか、はつらつとして見える表情か。
営業職なら特に気を付けるべきです。「この第一印象を良しとする人なの?」と思われてしまうと仮に書類が通過したとしても、面接官が事前に良い心証を持つ可能性は低いです。
少しでも印象を良くする努力をした方が書類は通過しやすいので、30代以降はスピード写真はやめるべきとさえ思います。

②転職理由に納得感がない
「職場がブラックだった」「無茶な転勤を言い渡された」「恋人の転勤についていきたいと思った」「仕事がつまらない」……、すべての理由は否定されるものではありません。どんな理由でも、本人にとって転職が必要なら転職すれば良いに決まっています。

ですが!ですが!!書類選考を通過したいのであれば、『他責傾向』と受け止められる理由は書類に書くべきではありません。「うちの職場も合わないのでは?」「転職しても同じこと起きる可能性あるよね?」と思われてしまうとマイナスです。
転職の実情は、面接官に直接口頭で伝えた方が正しい温度感で伝わります。転職を考えるようになった理由の中でも、できるだけ前向きで向上心に由来するものを書くべきだと思います。

③ビジョン共感が不足している
例えば、リーズナブルで機能的、バリエーション豊富な展開をウリにしているファストファッションのブランドに転職したいとして。
「お客様一人ひとりと末永いお付き合いがしたい!」
「丁寧な接客で、お客様のwantsではなくneedsを引き出すことで高額商品を多数販売してきました!」
こういう方は、マッチしているでしょうか?

百貨店の方が合うのでは?と感じませんか。
一見会社理念への共感を示している方でも、志望動機や自己PRを読んだときに一貫したビジョン共感がない、価値観が異なると思わせる方は書類選考で落ちてしまう可能性があります。
「御社の理念に共感しました」と書くのではなく、志望動機にも、自己PRにも、過去実績にもビジョンの重なりを感じさせるということが大切なのです。


いかがでしょうか。みなさんできていましたか。
実は書類選考時に採用担当として私が確認していた項目はあと2つあるのですが、今日はサクッと共有なのでこの辺で。

こんなにいろいろ気にして書かなきゃいけないの!!と思った方、私にまるごと添削お任せください。
面接想定アドバイスやアフターフォローもついて、高コスパ間違いなしです!
プロフィールもご覧いただけると嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました!


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