まるごとの癒しのために「ホリスティックな患者学」

コンテンツ
コラム
皆さん、こんにちは!

メンタルヘルスナビゲーターのKOUです!(^^♪

今日は、

「まるごとの癒しの為に ホリスティックな患者学」

(文/岸原千雅子 [こころとからだの相談室 アルケミア代表・臨床心理士]より引用)について、取り上げさせていただきます。

ホリスティックな医療では、病気を癒す中心、主体は患者にあります。支えとなる家族の存在も大きいものです。

ほかの誰でもない、自分や家族の「まるごと」が尊重される、ホリスティックな癒しのありよう。それは、一人ひとりが悩みを模索し、医師や治療者とコミュニケーションを重ねながら、オーダーメイドでつくっていくものだといえるでしょう。

ほかならぬ自分や家族にとっての、取り換えの効かない「まるごと」『オーダーメイド』の医療は、どのように手にできるのか、いくつかの視点を挙げてみます。

「自分で選ぶ」というまなざしを

何より患者側からの視点、「自分で選ぶ」というまなざしが大切です。「受身」の状態でいると、自分の中の「力」の感覚が失われ、犠牲者になりやすかったり、主体性、自立性が失われ、無力感や抑うつ感を持ちやすくなりがちです。そのことで免疫力も損なわれかねません。悩みながら、迷いながらでも、自信がなくてもいい。また、ベストでなくベターでかまいません。修正主義で、何度でも変更を積ん重ねて良いのです。

当然ながら、医師や治療者の方針にお任せしたり、委ねるのも一つの選択です。重要なのは、自分で「委ねる」ことを「選択する」という姿勢。家族や仲間に相談しながら、医師や治療者の協力を得ながら、一歩一歩、歩んでいきたいものです。

必要な治療法をホリスティックに検討する

ホリスティックな医療とは、西洋医学を否定したり、ましてや西洋医学以外の療法を指すものではありません。極端な選択は控え、代替療法の選択も含めて、原則は主治医と相談し、連絡・報告して信頼関係を育んでいきましょう。
治療をホリスティックに選択する際には、以下のように観点を整理して検討するのも一つの方法です。

例えば、①疾患に対する治療、と②自然治癒力を賦活させる方法、の間で、二者択一のように考えてしまうと、大変混乱し、家族の間でも話がかみ合わず無用な対立を招きかねません。

自分や家族にとって必要な治療法を整理して検討してみましょう。

①「疾患」に対する治療

西洋医学的な治療全般がこれに相当します。自然治癒力が十分に発露するためにも、とくに緊急時には不可欠で、病気の状態や進行度に応じて多くのノウハウが蓄積されています。
ホメオパシーや漢方、鍼灸、ハーブ医学などにも、この発想で処方・施術されるノウハウがあります。

②自然治癒力を賦活させる方法

総合的に自然治癒力を高めるために選択するもので、いわば畑を耕し、肥料を施し、土壌を肥沃にする作業にあたります。
この観点から代替療法や食事療法などを、①と並行して自分と家族に合わせて選ぶといいでしょう。

③病気と取り組む日々のケア

とくに慢性病の場合、日々の暮らしがそのまま病気との取り組みとなり、楽しい機会が大幅に制限しがちです。
家族ともども不定愁訴に悩まれやすくなります。
マッサージやボディワーク、ヨガや気功といった心身の取り組みで疲れを癒し、緊張をほぐし、ひとときの休息を大切にしたいものです。

④心理的なケア

身近な人に話を聞いてもらう、ペットとのふれあいを大事にする、など心のケアも大切です。近しい人にはかえって話せないような場合、心理療法家などの専門家も利用しましょう。

⑤自分のためのオリジナル健康法

犬の散歩、入浴の仕方、睡眠のとり方、旅行や飲酒、食事法など、病気とつきあいながら、人は自分なりに日常の健康法を見つけていきます。
オリジナルですから、人と違っていいのです。

「癒しのコミュニティ」をつくろう
一人でやろうとしないこと。家族だけで支えるのも限界があります。治療に必要な情報集めひとつとっても、助けや協力は不可欠です。
友人や知人、そして医師や看護師、代替療法家、ペットやベランダのハーブにいたるまで、地縁や血縁を超えて、患者ひとり一人が持つ、新しく実際的な癒しのためのチーム。

そんな「癒しのコミュニティ」をつくりましょう。「ひとりではない」「見守り力を貸してくれる人がいる」「支え合う仲間がいる」というつながりの中で、まるごとの癒しは実現されていきます。

※アメリカのブルーノ・クロファーが行った、がんの心理学的研究によれば、苦痛を感じているのに「気分がいいフリ」をしたいと願う患者たちの間では、腫瘍の成長が最も早かった、という指摘があります。私たちは感情に優劣をつけ、不安や怒り、不満といった感情を、はじめからなかったように抑圧してしまうことがあります。感情を無理に抑え込むことは、無意識に強いエネルギーを使うことになるため、エネルギー・レベルは低下し、無気力・落ち込みにつながります。それにより抑うつ感が増し、免疫力を低下させてしまうことも知られています。


最後までご高覧いただき、ありがとうございました。

※動画最後の方で「ホリスティックヘルス塾 基礎講座」の案内をしています、これは昨年のアメブロの記事ですので、気にしないでください<m(__)m>
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す