前回の記事【私達をゴールに到達させたくない組織の正体】の続きです。
前回の内容は、ITが発達したこの世界で、私達は便利さを手に入れると同時に、自分の夢を追うことが難しくなっているという話でした。
それは巨人たちが支配している「ピラミッドの中」にいるので、そのシステムからは簡単に抜け出すことができないということです。
ではどうすればよいのか?
その答えの一つとして意図的に「情報を減らすこと」で、その構造を変えていくことができます。
まずは、他者が作ったシステムの中からの情報を遮断するのです。
当然、これまで自分にとって必要だと感じていたことやそれまでの習慣はあると思いますが、まずは「遮断すること」から始めます。
なぜなら、自分の自由意志で情報を取捨選択しているつもりだったとしても、それはシステムから「そう思わされている」という可能性が高いからです。
人は一旦慣れて習慣化してしまうと、無意識は無防備な状態になっていると思ったほうがいいです。 無条件に受け入れてしまうのです。
つまり「それは私にとって必要だ」と感じてしまうのです。
例えば、テレビ番組なんかが良い例だと思います。
芸能人やコメンテーターの意見を取り入れることが、いつの間にか当たり前になっていませんか?
でもそれを聞くことに何の意味があるのでしょうか?
自分の夢や目標、人生の「質」にとってそれは必要な情報でしょうか?
彼らはなぜ、その行動を取ることで収入を得ているのでしょうか?
制作者側はなぜ、莫大な費用を投入して、CMや番組を作るのでしょうか?
わかりますよね。
私達をシステムにつなぎとめるために、そして消費者としてピラミッドを支えてもらうために、面白おかしくて興味深い番組を作っているのです。
そして潜在意識に受け入れられる効果的な手法を使って、イメージの良いタレントを起用しCMを制作しているのです。
その世界にいる限り、私達は適切な判断ができなくなります。
・あの人が言っていた
・あの人が着ていた服が必要だ
・あいつは嫌いだ、あの人は好きだ
・世の中は間違っている
このように、自分の人生とは関係のないことが、頭の中で「自分の声」として叫び続けるのです。
そして、自分には足りない、もっと良くならなければならない、もっともっと、と思わされてしまうのです。
そのフラストレーションを手っ取り早く解消するために、簡単に手に入る目先の欲望に飛びつくように仕掛けられているのです。
さらに問題なのは、他者の価値観を植え付けられてしまうので「あいつが悪い」「あの考え方が間違っている」といったような他者を排除したり否定するような考えもいつの間にか当たり前に湧くようになります。
やはり、自分の夢や目標に向かいたいのであれば、関係のない情報をシャットアウトすることが大切です。
先程も書きましたが、まず彼らの洗脳ツールとして昔から活躍しているのが、テレビ番組です。
どの番組を見ても、基本的にスポンサーの明確な意図が埋め込まれています。
またCMに関しても、効果的なマーケティング手法を取り入れているので、無造作に見ていると無意識レベルでどうしても何かを欲しがるようになってしまうのです。
ここから抜け出すための選択は一つです。
テレビを見ない
これがベストな選択です。
ちなみに私自身はもう3年以上前から、テレビを見るのを辞めています。
それによって困ることは何もありませんし、人生の豊かさが増していくのを実感しています。
時間が豊富に感じるし、ネガティブなニュースや不要な他人の意見が入ってこないので、自分の生き方がブレなくなります。
ストレスがなくなります。
この効果は絶大なので、是非やってみてください。
解放されてスッキリとした感覚をすぐに味わうことができます。
他にも効果的な情報の遮断として、不要なメルマガや電話番号、LINEアカウントやメールアドレス、必要のないブログのブックマークなどをすべて削除することをおすすめします。
なぜかと言うと、一つの通知、一つのアイコンが目に入るだけで、そこから関連付けられた情報を、頭の中から無意識的に引き出してしまうからです。
今の自分にとって全く必要のない存在から、そうした影響を受けてしまうのは「もったいない」としか言いようがありません。
明確な意図もなく流しっぱなしにしているラジオや、必要でない情報はこのように積極的にカットしていきます。
意識的に静寂を求めてください。
すると「本当に自分が欲しい物」が見えてきます。
ただ、いきなりテレビを捨てるのは難しい場合もあると思います。
そこで「〇〇しながら見る」というのを辞めることから始めるのもいいでしょう。
ご飯を食べながらとか、歯を磨きながらといった「~ながら」を辞めて、見るときは時間を決めてテレビを見るようにします。
それ以外は電源をOFFにするのです。
これだけでもかなり効果があります。
また「物質」が持っている情報を遮断するのには、断捨離が特に効果があります。
すでに使わなくなったものや、古い情報が残っている物を、積極的に手放すことで、空間に新しいスペースが生まれます。
そうなると、新しい目標や夢に向かう時に、余計な意志力を消費したり邪魔が入らなくなるのです。
古い物、1年間使わなかった物、思い出が詰まった物、これらを手放すことで本当に欲しかった宝物が見えてくるようになります。
こうした情報の遮断や環境の整備は、何よりも大切です。
実は、今のままの環境でいることが、多くの場合で願望実現を妨げているのです。
過去の偉人たちがITの発達していない時代に、歴史に残る偉業を数多く成し遂げてきた背景には「入ってくる情報の少なさ」が大きく関係しています。
不要な情報をシャットアウトし、自由な創造の世界に浸ることで、彼らは神秘的なインスピレーションを受けて芸術や音楽、数学や物理学などの新しい発見に至ったのです。
哲学的な思考を邪魔するようなネットの広告やCMがなかった時代に、多くの歴史的な偉業が生まれてきました。
彼らは「集中できる環境」をこよなく愛していました。
そしてそれを妨害する要素を徹底的に排除していました。
アインシュタインは妻にさえ「私の部屋に入らないで欲しい」と条件を申し出たそうです。
今の私達にそれができるでしょうか?
夢や目標、人生の豊かさや喜びに関係のない情報を、意識的に排除することができるでしょうか?
必要のない不安や恐怖を、他者から無造作に植え付けられてはいないでしょうか?
それは必要ですか?
不要な情報を受け入れないことを選択できますか?
情報を発信する側の私が言うのも変に思うかもしれませんが、情報を遮断することのメリットは本当に計り知れません。
自分が本当にやりたいこと、本当に手に入れたい現実、見たい景色はなんですか?
それが何なのか?
それを気づかなくさせているのは、どんな原因があるのか?
なぜ私達は夢を忘れてしまったのか?
ネットやスマホの中にそれを探していませんか?
iPhoneの生みの親であるApple創始者の「故スティーブ・ジョブズ」は、自分の子供に「iPadやiPhone」を利用することを厳しく制限していました。
これはとても有名な話で「開発者が子供に使わせない」なんてパラドックのようにも思えますが、誰よりもその利便性や仕組みを理解している彼だからこそ「危険性」に関しても詳しく知っていたのです。
創造力や自由な発想を阻害し、システムにつなぎとめてしまう「入り口」になる最先端の機器の恐ろしさを、彼は知っていたのです。
最後に、映画マトリックスで印象に残る場面をお伝えして、この話は一旦終了します。
”青い薬と赤い薬、あなたはどちらを飲みますか?”
”青はそのままの現実に戻ります。赤は夢から覚めます”
そして、
”あなたの首に刺さっているプラグを抜くのはいつですか?”
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あなたの人生において、気付きが深まることを心から願っています。
関連記事