こんにちは。鈴木貴之です。
文章って不思議なもので、書ける人は問題なくスラスラ書けるのですが、書けない人にとっての産みの苦しみは非常に大きなものです。
ただ、「書くこと」=「集客」ではありません。
スラスラ書けるからと言って、書く分だけ集客できるとは限らないということです。
ブログを一生懸命、それこそ毎日書いているのに、しかも一日に2,3度書くのに「集客できない!」という人もいます。
それは、集客できる文章じゃないからです。言い切ってしまえば、それは自我の垂れ流しで、読み手に取って意味のない文章です。
いや、稀にそういう文章でも集客できる人がいることは確かです。
自我の垂れ流しがそのまま読み手の知りたいこととなっている人が。そういう人は思うことを書いたら集客できます。
しかしながら、私は多くのクライアントさんとやり取りをしてきたので知っています。そういうカリスマ性のあるタイプの人はほんの一握りで、実際は頭の中をただ出した場合は集客できません。
だいたいは芸能人だったり、すでに世の中に名が知られている人。
そういう人の文章を真似したとしても、一般の無名の人の文章、特に集客の為の文章は誰も読んでくれません。
では、集客の為の文章をどう作りだしていけばいいのか? どういう風になれば、そういう意味でのクリエイティブになれるのか?
今回の講座ではそこを追求していきたいと思います。
この講座を学んでいただくことで、集客という結果につながる文章を書く能力を発展させることができます。
どういう言葉を使うと、読者が行動する動機を与えらえるのか。それを知ることができるようになります。
しかも、ステップバイステップで手順をお伝えするので、誰でもこのノウハウを活用することが可能です。誰が使っても、ノウハウ通りに行動することで結果が得られる。そういうものをお伝えしていきます。
「文章が書けなくなる(ライターズ・ブロック)」を防ぐには?
文章を書く。
少なくとも小学生から誰もがからずっとやっているこの行為。日本語が話せれば誰もができるはずのこと。
でも、空白の紙やPCのスクリーンを前に、そんなことは頭でっかちの人が考えることでしかない。
実際は、数行書いては消し、そしてまた数行書いては消す。その繰り返し。
そして無意味な時間が過ぎると、私たちは突然あることを思い出す。
例えば、犬を散歩しなければいけないということだったり、畳まないといけない洗濯物があることだったり、昼食の時間だということだったり・・・
そしてその日の夜に振り返った時、今日も書けていないことに愕然とする。
どんな人でも、文章を書く時に最も難しいのは「書き始めだ」ということに疑念を持つ人はいないだろう。
そう、書き始めれば・・・ある一定数を超えれば、その後はスムースに筆が動いていくのだ。
でも、それが本当に難しい。
PCで書こうとしている場合は、「アイデアを得るために」他のサイトを見に行ったりする。
でも、何のアイデアも得られず、PCを閉じないといけない時間になったりするのだ。
こういう事象のことを、「ライターズ・ブロック」と呼んでいる。
アイデアが振ってくることを期待してPCを開き、文章を書くことなく終わる。文章が書けない。そういう状態だ。
なぜこういうことが起こるのか? それは、クリエイティブという言葉を多くの人が誤解しているからだ。
クリエイティブというのは、ある日突然ゼロの状態から降ってくるものではない。
ライターズ・ブロックにかからない人は、『ゼロから文章を書く』なんてことは絶対にしない。
では、どうすれば良いのか?
その答えがこの講座の中にある。
今回は、その中でも特に初心者の人にやってもらいたい、ライターズ・ブロックにかからない為にできることを紹介する。
正直言って、この方法、かなり強力だ。でも、やる人がほとんどいない。なぜか? 面倒だからだ。
でもだからこそやれば効果が高い。そういう内容。
では、具体的に話をしようと思う。
クリエイティブに文章を書けるようになるには、まずはコピーをしろ!
これは逆説的に聞こえるかもしれない。
でも、あなたが『結果のでる文章』を書けるようになりたいなら、これを避けては通れない。
「クリエイティブになりたければ、最初はコピーしろ!」
武道の世界では『守破離』という言葉がある。
ウィキペディアにはこう書かれてある。
「守破離(しゅはり)は、日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修業における過程を示したもの。 日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表している。」
つまり、まずは型を覚え、それを超えるものをつくり(壊す)、そして自分なりのものに昇華するということだ。
これは文章においても同じ。
まずは真似をすることで型を覚え、
その後それをベースに発展させ、
最終的には自分のものに変えていく。
これが正しい道順だ。
でも多くの人は『守』をやっていない。だから、文章を書く時に行き詰る。
では、どうすれば良いのか?
その答えはひとつ。
あなたが「こういう文章を書きたい」という人を見つけ、その人の文章をそっくりそのままペンで紙に書くのだ。
これ、いきなり真似して自分の文章で書く、ではないことを強調しておく。
そういうやり方は、『守』を不完全にするのでおススメしない。
私の場合は、「集客できる文章が書きたい」と思った。そして、ただ集客ができるのではなく、「この人のようなビジネスを持ちたい」と思った人を見つけた。
そして、ペンを片手に、ノートにびっしりとその人の文章を書き移す作業をした。ずっと、ずっと。半年くらいは続けただろうか?
その結果得たものは大きかった。
私がコンサルティングをする際は、クライアントの文章を全部書くことはない。でも、クライアントさんの文章を元に「こう書いたらいいよ」という例を出すことはある。
その際に、「なんでこんな文章が書けるのか?」とびっくりされることがある。「自分では思いつかない」と言われることもある。
なんてことはない。愚直に、今ここで伝えていることをやっただけだ。つまり、私が師匠と思っている人の文章を単純に紙に書き写すということを。
もちろん、何も考えずに書くなんてことはしない。
なぜこういう風に、このタイミングで言っているのか。そういうことを考えながら書き写している。
そういうことを実際体でやった結果、体が覚えてくれるようになった。
これがなぜ効果があるのかは正直言って分からない。
でも、手を動かし、紙に書いていく過程で脳に何らかの影響を与えているのではないだろうか。
これ、PCでタイピングしてもあまり意味がない。重要なのは、紙に手で書くことだ。
この方法、是非やってみてほしい。
書く内容が頭の中から溢れるようになる為の4つのステップ
ステップ1 顧客名簿を手にして、ソファに座り、じっくりと眺めてみる
まず最初にやってほしいことがこれだ。
ただ、まず最初にやってほしいのは『理想の顧客』だけを集めた情報を見るということ。それは、宝の山だと言えるだろう。
見てほしい箇所をいくつかお伝えしようと思う。
まず、男性が多いのか女性が多いのか。どういう職業に就いていて、どんな趣味を持っているのか。その人に関する情報が多ければ多いほどいいのだ。
そこから共通点を見つけ、そこから仮説を立て、どういう文章・言葉遣いが好まれるのかを推測していくことができる。
クリエイティブに文章を書くとは何も考えずに書きましょうということではない。
あくまでも、豊かな土壌の中から良い作物が育つように、様々な良い土壌からしか集客に役立つクリエイティブな文章は生まれない。
商売人にとって役立つ文章とは、独りよがりで独善的な自分が好む文章ではなく、あくまでも読者の役に立つ文章である。読者の役に立つからこそ、信頼されるのだ。
信頼がないところには何も生まれない。詐欺師だって、信頼されない限りは騙せない。
痩せた土地で育つのは、栄養分がなくておいしくない野菜だ。それと同じで、あなたの頭の中に顧客・見込客についての豊かな知識がなければ、そこから出る文章は一見クリエイティブであっても読者にとっておいしくない(役に立たない)ものにすぎない。
顧客・見込客について知ることは、あなたがクリエイティブな、豊かな文章を生み出すのに必須の条件だと言えるだろう。
また、住所も非常に重要な情報を教えてくれる。
どの地域の人が多いのか。その地域は一軒家が多い住宅街なのか、街中なのか。アパートやマンションが多い地域なのか。どういう世帯が多いのか。
そこに偏りがあれば、①さらにそこから集客できないか考えたり、②逆に他の地域からはなぜ集客できないかを考えることができる。
すると、それぞれの目的の文章を書くことができるようになるのだ。
ライターズ・ブロックにかかる暇はないと言っても過言ではないだろう。
ステップ2 顧客からの手紙・メールを見る、電話に出る
実際の顧客からのこれらの連絡は、重要な示唆を含んでいる場合が多い。
しかしながら、特に従業員がいる場合にこういうことにほとんど対応しないという人は多いだろう。
それは非常にもったいない。宝の山を捨てている可能性があるからだ。
こういうものを見て、その文章を裏を想像する。そうすることで、顧客が何を考えていて、どういうことに価値を感じ、どういうことに憤るのかが分かるようになる。
そしてそれはそのまま文章を書く時に使えるのだ。
また、見込客からの電話が来たら出てみる。
そして、どういうことを質問してきたり、どういうことを不安に思っていたり、何が分かりづらかったりなどが分かるようになる。
すると、そういうことを解決する為の文章を書けるようになる。
でももし従業員が電話を取ったらどうなるか。
その従業員の仕事に集客全体の効率化という仕事がなければ、電話を受けて、それで終わりだ。何も考えない。でもそれは従業員のせいじゃない。
全体を見ることができない人がそういう電話をいくら受けても、自分のできる範囲で解決するだけだ。
でも経営者であれば、「そもそもそういう不安を事前に解決できないか? 分かりづらいところを分かりやすくできないか?」と考え、改善していくことができる。
文章をその為に書けるようになる。
ここでとても大事なことを伝えようと思う。
「集客とは、見込客があなたに到着するまでのハードルをいかに下げるか? という視点から見て、改善していくと効果的になっていく」
のだ。