行政書士試験と実務

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法律・税務・士業全般
今年の行政書士試験を受験される予定の方は合格後、開業予定の方も多いかと思います。 
よく行政書士試験で問われる科目は実務とかけ離れていると言われます。 
私の考えでは「かけ離れてるとまでは言えない」と思っています。 
知識量や思考力という意味では足りないと思います。ただ、契約書の作成一つにしても民事法の理解は前提となりますし、官公署に提出する申請については少しですが行政法の考え方を使う場面はあります。 
経営に関するアドバイスをされるとしたら、商法、会社法の知識は前提として金融商品取引法や独禁法など他の法律の理解も必要になります。 
試験というのはその仕事に就くスタートラインに立てるという意味合いが強く、その知識だけで業務を完全に遂行できるものではありません。合格後も行政書士をしたいのであれば勉強は続ける必要があります。 
そうは言っても、何の知識もない人が実務用の知識を仕入れるのは難しいですので、その実務用の勉強をする前提として、または実務用の勉強をするために色々調べるためのきっかけとしては試験勉強が活きてくると思います。 
今回はコロナ騒動など波乱の年にはなりましたが、試験が開催されることを信じてぜひ今の勉強を継続してください。役に立たないなんてことありませんから。
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