真の勇気を持った経営者になろう【蛮勇はダメ】

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ビジネス・マーケティング
怖いもの知らずでドンドン物事を進める経営者をたまに見かけるが、非常に危うい事だと常々感じています。側から見ると、勇気がありそうに見えますが、それは間違えた見方です。怖いもの知らずで物事を進めるのは蛮勇です。怖いことを知らなければ誰でもできます。

本来、経営者は臆病である方がちょうど良いと私は考えています。臆病だからこそ、色々試行錯誤して、色々調べ、より強い意思を持って決断できるからです。怖さを知って、なおかつ行動に移せることを『勇気』と呼ぶのではないでしょうか?

ちょっと考えてみれば当たり前のことですが、子供は道路に平気で飛び出します。それは車によって引き起こされる交通事故の怖さを知らないからです。逆にそんな子供を助けようと思って、交通事故の怖さを知っていても飛び出す人がいます。その人は本当に勇気のある人でしょう。経営者であれば道路に飛び出して子供を助けた上で、さらに自分も無事でいる必要があります。

私は最後は勇気を振り絞って倒産という道を選びましたが、助かる道を探しきれなかったので、『真の勇気』を持っていなかったのでは、と今でも自問自答してしまいます。

経営者の元では、人数の違いこそありますが不特定多数の人が働いています。仕入れ先などの取引先お客様もいます。そのような関係者に自分の軽率な行動で迷惑をかけて良いはずがありません。やはり利害関係者を守る意味でも『真の勇気』が必要です。

確かに臆病すぎて決断できず、ズルズルしてしまっては勝機を失ってしまいます。しかし、決断は日頃の訓練でできるようになります。分析も少しつづ続けていけば、積み重なって鋭くなります。

必要なのは、行動する勇気です。

蛮勇は時として成功を収めるかもしれません。しかし、先程の例のように何度も道路に飛び出して平気でしょうか?田舎道なら平気かもしれません。車の通りの多い道路で何度もやったらどうなるかは自ずと分かります。

ビジネスを道路で例えれば、規模や額が上れば上がるほど、交通量の激しい通りを渡ることになります。いざと言うときにしっかり決断し、飛び出して、反対側に渡り切るためにも、『真の勇気』は大切です。

繰り返しになりますが、『真の勇気』とは怖さを十分に知って、でも冷静にその状況を分析して、勝てる算段をたてて決断し、行動することです。蛮勇にならないように日々、勇気を自分は持っているか?自問してみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。やや精神論になりますが皆様のお役に立てれば幸いです。
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