こんにちは、テピートです。
資格試験合格に向けて頑張っている皆様、いつもお疲れ様です。
さて、今回は簿記1級の話をしていきたいと思います。
周りで簿記3級、2級取得者を見つけるのは割と簡単ですが、1級となると少し探す難易度が上がる気がしています。
もちろん簿記1級自体の難易度もありますが、一方でよく聞こえてくるのが、「簿記1級はコスパが悪い」、「取ってもオーバースペック過ぎて転職活動でマイナス効果」、等の噂です。
ここで言わせて下さい。
少しでも経理に携わる仕事をしているのであれば、簿記1級は絶対に取った方がいいです。正確には取らなくてもいいけど、目指して勉強するスタンスは取っておいた方がいいです。
その後の人生の難易度が大幅に変わります。
私ももともと営業の仕事をしており、とあることがきっかけで経理知識0のまま経理部に異動になりました。今までの人脈重視の働き方から一転、経理知識のマウンティング合戦の最下層に叩き込まれました。やっぱり仕事ができないと周りからの視線も冷たく、かといって誰かが丁寧に教えてくれるわけもなく、結構参っていた時代でした。
そこで考えました。
こんな辛い部、絶対抜け出してやる。
でもどうせ辞めるなら簿記1級とってから抜け出してやる。
そこから日々の生活の中に勉強時間が充てられる毎日が始まりました。
もともと会計に向いていない頭だったので、めちゃくちゃ苦戦しました。
独学でしたが、簿記3級取得までは1年、簿記2級取得までは更に1年かかりました。そしていよいよ1級、この勢いで一気にいきたいところでしたがテキストを見て絶望しました。8冊ってなんじゃそりゃ。
当時はまだ連結会計が1級からの範囲だったので、その時点で見てて気持ち悪くなりましたし、包括利益計算書やリース会計等、わけのわからない内容のオンパレードでした。
そんな中でも必死にもがきながら学習を進めました。
そして1回目の試験・・・
結果は26点でした・・・
周りからは記念受験だとかいろいろ言われてた気がします。でも諦めませんでした。なぜなら受からないとこの地獄から脱出できないので・・・。
そしてその後の戦歴は
2回目・・・不合格
3回目・・・不合格
4回目・・・不合格
5回目・・・不合格
まぁ3度目の正直も何もないですよね。ぼっこぼこでした。でもこの頃からは独学から予備校学習に切り替え、割と本質的に学ぶようになっていったかと思います。
そしてこの頃から周りの自分に対する態度も変わってきた気がします。落ちまくっていましたが、幅広く勉強している分引き出しは多くなってきたので、色々な経理業務の方にそれっぽい説明をできるようになってきていたのです。
その時通っていた予備校の先生はこう言っていました。
簿記3級2級は自分を守る為の学習
簿記1級は人の役に立つ為の学習
簿記1級すげぇ・・・そんな事と思った記憶があります。
そこからも続きます。
6回目・・・不合格
7回目・・・不合格
この頃になると初めて「ギリギリ落ちる」というのを経験するようになります。その日は悔しくて眠れなかったりしました。
8回目・・・不合格
そして
9回目・・・合格!!!!しかも奇跡の97点!!!
今までの全てが報われた気がして本当に嬉しかったですね。
気が付いたらもう自分の経理スキルを冷ややかな目で見る人はいなくなっていました。ハロー効果じゃないですが、実力以上に評価されることが多くなった気もします。もちろん簿記の学習だけでなく、営業時代の名残で人脈も大切にし続けてきたというところもありますが。
これは全ての資格に言えることですが、資格を取るということは自分が所属している会社だけでなく、業界で通用する力を身に着けることだと思っています。例えば異業種間で交流したときに「自分は会社でこんなことしている」と言われてもあまりピンと来なかったりしますが、「●●の資格を持っている」と伝えるだけで一気に存在感が増すこともあると思います。
つまり
今いる会社にとらわれない生き方ができるようになるのです。
自分の実力以上の資格を目指していると何度も心が折れそうになることがあると思います。でも合格以前にここまで頑張ってきた努力というのは必ず自身の糧になっています。是非ともあきらめずに何回でもチャレンジし続けて頂ければと思います。
皆様の資格学習がより実りのあるものになるよう、心より応援しております!