自分でボーカル録音!絶対NG3つ!

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音声・音楽
ご覧いただきありがとうございます!
前回の記事に引き続き「ボーカルデータ納品」にまつわるお話です。

前回の記事↓

「ボーカルデータは高品質が理想」なのは当然として、でも環境や予算の面から難しいということもあるかと思います。
また、環境や予算が整うまで待つよりも、「歌いたい」という衝動が新鮮なうちに作品を残す方が良いという考え方もあると思います!

そこで今回は「最低限の録音環境、なんならスマートフォンのボイスレコーダーだけで、何とか使えるボーカルデータを用意したい」という方に向けて、

「自分でボーカル録音!絶対NG3つ!」

ということで書いてみます!

|その1:絶対に「音割れ」させない!

「音割れ」「クリッピング」という現象は、簡単にいいますと;

音声を取り込む際の音量が、録音する機材の許容量を超えてしまう

という状況です。

マイクや録音機材を使用する場合は「入力レベル」「マイク感度」といった部分の設定が大きすぎる場合に起きます。

スマートフォンなど入力レベル調整ができない場合は、マイク部分に近づきすぎて歌ってしまうと音割れしてしまいます。

音割れしたデータはザザザーとノイズのように歪んでしまいますので、自然に聞かせられる音に復旧させるのは難しいです。

「入力レベル」「スマートフォンとの距離」に気を付けてみていただきたいと思います!


|その2:絶対に息をふきかけない!

マイクやスマートフォンの収音部に息を吹きかけると「ボフッ」のような「ポップノイズ」というものが発生してしまいます。

音割れと同じくこのポップノイズも修正が困難なものですので、絶対に避けたいものです。

理想としてはポップガードといわれる器具を使うことですが、家にあるハンカチなどの布製品を利用したり、またはマイクに向かって歌わずに少し息の軌道がそれるように歌うなどの方法もあります。

軌道をそらすことには賛否ありそうですが(汗)、とにもかくにもポップノイズを発生させないことが最優先です!


|その3:絶対にノイズを入れない努力をする!

厳密な意味でノイズを全く含めないようにレコーディングすることは不可能だと思いますが、できるだけ不要なノイズを録音してしまわないようにできる限りの努力をしなければならないと考えます。

 ・換気扇やエアコンはノイズの原因なので録音中はOFFに。
 ・服の衣擦れ音に注意。録音中はあまり動かない。
 ・アクセサリーの音や、椅子・床などの軋み音も注意。
 ・近所を緊急車両が通った場合は録音し直しましょう!
 ・近所で犬が吠えた場合も録音し直しましょう!

いろいろ書きましたが、シンプルに考えますと;

できるだけ静かな部屋でレコーディングしましょう

ということになるかと思います。

部屋といえば、「部屋の反響」もある意味で邪魔なノイズといえます。できるだけデッドな、響きの少ない部屋で録音するのがよいでしょう。

某有名アーティストにならって、布団をかぶって録音するなど良いかもしれません(もちろんその場合、布団の衣擦れ音には注意してください笑)。


また、機材中の電器の流れなどでどうしても発生してしまう小さな「サーッ」というノイズもあります。レコーディングの際、録音の音量があまりに小さいと、相対的にこの「サーッ」が大きくなってしまいます。

ですので一言でまとめますと;

音割れやポップノイズが発生しない程度に、なるべく大きめに録音

ということです!



以上3点、すべてノイズのお話でした。

機材環境による音質の良し悪しは、上を見ればきりがない、という部分もあるかと思います。

ですが、限られた環境でも「安全に使用可能な」データは用意できるかと思います。


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