●今回お話しするスゴイ販促ノウハウは、ある意味とてもベタな施策
ですが・・・
特に小さなお店にとっては、導入費(ほぼ)ゼロで簡単に実施できる
手法で、これを実施すれば、地域の消費者が自然とお店の前に集まっ
てきます。
不思議なくらいに…。
特に、主婦層をメインターゲットにしているお店にとっては、実施す
る価値のある販促手法だと思います。
ぜひじっくりお読みください。
●そのベタな販促策とは、店頭に
【 無料(ただ)であげます。もらいます。】
コーナーを設置する販促手法です。
これは、主婦をメインターゲットとしているレストランRで実施され
ているものですが、3年ほど前、得意客から不要なベビー用品の始末
に困っているという相談を持ちかけられたそうです。
そこで店主は、その不要となったベビー用品を、【 無料(ただ)で
あげます。】というボードとともに、店内のレジ横に設置しました。
すると、その日のうちに「欲しい!」という人が現れ、どちらのお客
様からも喜ばれたそうです。
これにヒントを得た店主は、お店が“町の交流の場”になれれば、と
の思いで、店頭に【 無料(ただ)であげます。もらいます。】コー
ナーを設置しました。
それほど都会ではないその町でも、そのものを不要としている人、
と欲している人がかなり存在することがわかりました。
特に、女性は「無料(ただ)」に弱い生き物で、お店自体には目的が
なくても、立ち寄る人が増えてきたそうです。
●さらに面白い現象としては、商品を提供した人が必ず1~2回店頭
に足を運ぶのです。
自分が提供したものがどうなっているのか、気になるのでしょう。
さらに、そのコーナーには、以下のルールを書いたボードも設置しま
した。
○ルール1 すべて無料で自由にお持ち帰りください。
ただし、このコーナーは他の方も楽しみにしているので
お一人様1日1点までとさせていただきます。
○ルール2 家や会社で不要なものをぜひお持ちください。
この町であなたの不要品を必要としている人がいます。
○ルール3 壊れたものや汚いものは置かないでくださいね。
みんなで気持ちよく使ってください。
そして、いろいろな商品が置かれた台の横には、ちゃっかりお店のチ
ラシを設置しました。
チラシは1枚1枚ビニール封筒に入れ、クーポン券とともに、前面に
見えるように油取り紙などのノベルティ商品を入れて。
そしてLINEのQRコードを印刷しておけば『準備OK』
(こっそりと置くことがコツです。あまり派手にすると、売り込み臭
くなりますので)
【 無料(ただ)であげます。もらいます。】に興味を示す女性たち
は、なぜかノベルティ商品にも興味を示し、ほとんどの方がチラシを
ピックアップしていきます。
街頭ではなかなか手にしてもらえない広告を、自ら喜んで取っていく
わけです。
●さらに、仕掛けは続きます。
チラシに同封されてあるクーポン券は、お昼に使用できるランチの割
引券を入れておきます。
題名は「ランチ100円割引金券」。(有効期限付き)
単なる「割引券」よりも、「割引金券」と印字するほうが反応が良い
ようです。
そして、そのクーポン券をもとに来店したお客様には、清算時に「デ
ィナー1000円割引金券」を手渡します。
無料からランチ、そして利益率がもっとも高いディナーへと誘い込む
見事な仕掛けです。
この、とてもシンプルな仕掛けだけで、レストランRでは、毎月一定
の新規客を獲得することに成功しているそうです。
(もちろん、新規で来店したお客様にはLINEレターやポイントカ
ードなどを使ってリピート化も促進していますが、そのあたりのノウ
ハウはまた別の機会にお話しますね)
ただし、コーナーを運営していく上での問題点もいくつかあるようで
す。
その1つは、ルール3として明記しているにもかかわらず、価値のな
い不要物を置いていく人もいるので、定期的なチェックをする必要が
あるということ。
さらに、店頭に集まる方の目的が「もらいます」に集中して、物品が
足りなくなることも時々あるようで、
この店では自身の不用品や、わざわざ100円ショップなどに出向き
安くて良い商品を購入してくるそうです。
「それでは本末転倒ではないか!?」と思われる方もいると思います
が、100円ショップでの毎月の購入額は、1万円~15000円程
度で、
これを【販促予算】と考えれば、かなりの低コストで多大な集客を実
現していることになります。
もちろんこれは苦肉の策であり、LINEのリッチメニューなどには
「不要なものがありましたら、ぜひお持ちください。きっと喜ぶ人が
いると思いますので」
という文言を表示させておき、供給面も喚起するようにしています。
ある意味、地球温暖化対策にも貢献している
【 無料(ただ)であげます。もらいます。】コーナーの設置は、町
の交流の場になることは間違いありません。
目的をしっかりと設定し、町の人たちの喜ぶ姿を見てみませんか?
次は、あなたの街でのご活用とご報告をお待ちしております。
すべての事象をビジネスに置き換える
これがマーケティングです。
それを意図的に実現できる媒体がLINEです。
この手法を「LINEマーケティング」と呼んでいます。
LINEを単なる「通信手段」にしか使っていない「あなた」
大切なお金をドブに捨てているのと同じですよ・・・。
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