令和6年登能半島地震に対するSNSでの違和感は半端なく

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コラム
この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

さて今回の地震に関して、SNS上で好き勝手な意見が多数見受けられます。決して被災者に対する誹謗中傷ではないのですが、何が正しい判断なのか、他人事なのか、被災者に想いを馳せることの是非など、思うことが多すぎてお正月以降しんどい思いをされている方も多いかと思います。

過疎地・僻地からの撤退論

能登半島の最北端、こんな最果ての僻地の限界集落を「復興」なんて非現実的なんだよな!医療現場で散々叩かれてる、認知症の超高齢者への高額な延命と何が違うのか?もう日本にはそんなリターンの乏しい事業に膨大なコストかける余裕ないんだから、公金投入は地方都市までに制限して、僻地からの移住を推進すべき!

↑これどう思われますか?
地方を切り捨て、自分には絶対に災害が起こらない(と思い込んでいる)地域にお住まいなのでしょうね。沿岸部では必ず津波が来るので廃村にせよ!
そんなこと言い出したら、現に私が住んでいる地域もそんな海っ縁に住むのやめて、便利な大都会に移住せよと言いたいのでしょうか?
こういう意見にいいねする人が数千人以上いるので、どんだけ他人事なのかと辟易します。そこに住んでいる人が見たら悲しくなるでしょう・・・。
逆に都市部に災害が起きたら、「そんな人口過密で便利な場所に住んでいるからちょっとの災害で混乱するんじゃ!」と地方から切り捨てられたらどう思いますか?どこに住んでいても他者を慮る気持ちを持ってください。

いち早い状況把握のために現地入りした某政治家への批判

あえてお名前は伏せておきますが、災害状況がまだわからない時、いち早く現地に赴き、炊き出しや状況調査をおこなった政治家がいました。世間では、「まだ状況がわからないのに、パフォーマンスか何か知らないが、しゃしゃり出ていくのはおかしい。逆に被災者にとって迷惑千万だ」と非難殺到です。

↑これどう思われますか?
確かに状況が定かではない段階での行動にはリスクが伴います。二次災害に遭う可能性もあるでしょう。しかし、現地の状況は現地でしかわからないと思います。その根拠は・・・
私自身1995年の阪神淡路大震災時、神戸にいました。爆弾で破壊されたようなビル群、火災で焼失した商店街、めくり上がって液状化で泥化した道路、倒壊した高速道路の惨状を自分の目で確かめました。
「そんなのテレビメディアでもわかるやろ!わざわざ被災地に行かなくても」確かに臨場感は伝わっても、そこに行き交う人々の空気感は現地でないとわからないと断言できます。国のリーダーがいち早く現状を把握して早急な対策を取ろうとした行動を単なるパフォーマンスと切り捨てるのはあんまりじゃないですか?
自分達は安全なところにいて高みの見物・・とまでは言わなくても、被災した方々の気持ちに寄り添うことが大切ではないでしょうか?

震災時、今でも忘れない言葉・・・
何ヶ月も経ってるのにいつまでも被災者ヅラしてんじゃねぇよ!!!
震災の2〜3ヶ月後のお話ですよ、これ。確か首都圏の取引先だったような。これ、先に話した、自分には絶対に災害が起こらない(と思い込んでいる)のでしょうね。同じ日本人として残念です。

あなたの人生と私の人生を交換してほしい
同僚の女性社員からの言葉です。
家が倒壊し、生活がままならない。で、あなたって子供も生まれて順風満帆なんでしょ?家もそれほど被災してないようだし。
あなたの人生と私の人生をそっくりそのまま交換して欲しいわ!
吐き捨てるような言葉に何も言えませんでした。被災者同士、励ましの声すらかけ合えられない悲惨な状況が、能登半島地震の被災者にもいるんだろうなぁと思うと、心が痛みます。






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