友人と、疎遠になる理由って?を、考えてみた。

記事
コラム
うつ病の友人と、その日にあった“いいこと”
を書き出して送り合うという活動を始めて6年
以上になるんですが。

その活動では、主な目的達成以外にも、副産
物としていろいろ得ることができて驚いてい
ます。

その中でも、大きな発見の一つは、友人と疎
遠になる理由でした。

時々会うし、電話やLINEなどで連絡を取って
はいるけど、何となく心理的な距離ができた、
それが続くうちいつの間にか疎遠になってし
まった、ということはよくあるのではと思っ
ています。

電話やLINEの使い方の問題もありますが、心
の繋がりが弱まる理由は、日々起こる小さな
出来事やその詳細を共有しないから、が大き
いのではと感じるようになりました。例えば、
久しぶりに会ってさあ近況報告しよう、とな
った時。

普段の日常を共有するには時間が限られてい
て、前回からの続きと言っても、さてどこか
ら話したらいいのかと立ち止まる。

結局、例えば入院した、転職した、子供が受
験に合格した、ペットを飼った、というよう
な大きな出来事だけ伝え合う、で終わってし
まいがちなんではと。

お互い話す内容が広過ぎ・多過ぎで、深く掘
れない。また、途中細々とした出来事があっ
て考え方や方針が変わっていったという経緯
や感情の移り変わりまで共有しきれず、ざっ
くりとした感想や意見交換を行って終わり、
となってしまう気がします。

相手の話に深く入り込んで共感したり参考に
したりしようにも、枝葉末節の部分が一切な
いと交換し合う部分が薄くなってしまい、会
えてすごく元気をもらった!刺激になった!
といった感動が少なく、何となく不完全燃焼
で終わってしまう。

会えて楽しいんだけどね…と思いつつ、今度
会うのは何となく先送りとなってしまったり、
さらに簡略化した内容を年賀状に書くだけ、
となってしまったり。

在職中、また退職後も暫くはあんなに話が盛
り上がったのに、その後はすっかり冷めてし
まった、というような場合も、もちろん共通
項がなくなったからという理由もありますが、
お互いの日常の詳細部分の継続的なアップデ
ートがなくなったのも大きいと感じます。

友人といいこと日記を交換していると、普段
彼女がどんな問題にぶつかってどう考えたの
か、その経験を通してどう成長したのか、と
いったことが伝わってくるので、自分ならこ
の状況でどんな対処をするか置き換えて考え
たり、そんな考え方もあるのかと勉強になっ
たりします。

そして何より、今日一日いろいろあったけど
彼女も頑張ったんだなと感じると、こちらも
自然に前向きになれます。

顔を合わせて「お疲れ様」と言い合う代わり
のようなものでしょうか。離れた場所での全
く違う日常を、自然な形で共有することは意
外と難しいことに改めて気づきました。

いいこと日記のおかげで、彼女とは疎遠にな
るどころか、ぐっと距離が近づきました。

無理はしないようにが前提ですが、お互いの
動きを自然な形で普段から共有しつつ励まし
合うことは、こんなに有益なんだなぁと驚き
です。人間関係もマメなメンテナンスが必要
ということですね(^-^)
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