小球が滑らかな斜面を滑り降りる加速度a
正解はa=gsinθなんですが、うっかりa=gcosθとしてしまったとしましょう。
こういうミスはある。そこで…
θ=0なら傾きゼロだから加速度ゼロにならないとおかしい。答えにθ=0を代入してみると
a=gcos0=g
ゼロにならない!これはおかしい、と気づくのです。
θ=π/2だったら、鉛直な壁なので自由落下、加速度はa=gになるはずです。
a=gcosπ/2=0
おかしい!
というふうに特別な場合、θ=0,π/2などで矛盾がないか確認して、答え合わせにするのです。
次
定滑車の両側にぶら下がるオモリ。静かに放すと加速度aはいくらか。
正解はa=(M/2m+M)gなんですが、これも特別な場合を考えてみます。
m=0なら、Mがぶらさがっているだけなので自由落下。aにm=0を代入してみると
a=(M/0+M)g=g、確かにa=g
m=∞なら、Mは無視できて、両側に等しい重さのオモリがぶらさがっているのでa=0。a=(M/∞+M)g =0。OK🙆♂️
M=0なら、両側にmなのでa=0。a=(0/2m+0)g=0
M =∞なら、mは無視できて、自由落下。a=(∞/2m+∞)g=g
このように矛盾がないことを確認します。
それから、大設問にたいする小設問(1)(2)
(1)○○を求めよ
(2)〜のように変化させた。○○を求めよ
というケースがよくありますが、これは(2)の答えに、変化をチャラにするような値を代入すると、(1)の答えに一致しないとおかしいです。
一致しなければ、どちらか、あるいは両方とも間違えています。
特別な場合を考えて矛盾がなくても、なお間違えているということはあります。しかし、かなりうっかりミスを減らすことができることは疑いありません。
活用してみてください。