言葉がつながる

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コラム
ふと見た言葉や聞いた言葉が過去の言葉と自分に繋がることがある。

世の中は球面であり、私は縦に切ってその断面で物事を感じていた。ある人は球面を横にその断面を見ていた。斜めに切って見てる人もいる。見える断面は違う、でもその中身は同じだった。

そして、発見した言葉で私の中で何かが繋がった。

2023.1.20 中日新聞「だだくさをひとさじ」(吉川トリコ) より
いまより少しでも社会を良くしたいと願うこと。そのために知らない世界を知ろうと努め、正しい知識を得ること。自分に出来ることを正確に把握すること。その積み重ねが世界をより良い方向へ動かしていくのだと信じている。そんなのは絵空事だとか奇麗事だとか言って切り捨てるのは容易いが、リアリスティックで冷笑的な態度を取ることほど幼稚なことはない。愚直だろうと偽善だろうと、社会への責任をきちんと果たせる大人になりたい。
またこんな言葉も見つけた。
2023.1.22 赤いセーター。 坂爪圭吾 note  より
彼女は言った。私は、昔から周りに合わせて生きてきてしまったところがあって、言いたいことを言うよりも「こういうことを言っておけばいい」と思ったことを言ってしまったり、笑いたくないのに笑うことがありました。だけど、これからは「好き」で選ぶことができるようになったらなと思います。
自分の身の上を話しても「みんな大変なことを抱えながら生きているんだから」と言われてしまったり、「いい年なんだからそんなこと言わないで」と諫められることが多かった。だから、泣きながら話を聞いてくれる人の存在に、衝撃的な感動を覚えた。
こんな文章が気にかかった。

「そんなのは絵空事だとか奇麗事だとか言って切り捨てるのは容易いが、リアリスティックで冷笑的な態度を取ることほど幼稚なことはない。」
「自分の身の上を話しても「みんな大変なことを抱えながら生きているんだから」と言われてしまったり、「いい年なんだからそんなこと言わないで」と諫められることが多かった。」

ここからどんな意味が繋がったのだろうか?
どんな発見があっただろうか?

こんな思い(気づき)を書き始めた。

「絵空事だとか奇麗事だとか、みんな同じだとか言って簡単に切り捨てない。悩んで悩んで頭をぐちゃぐちゃにして、今の自分に出来ることを探していく。面倒くさくても愚直に生きていく。そして好きな服を選ぶように自由に自分の好きを楽しんでいく。その笑顔は他人に連鎖していく。そんなことだけど、これが私が社会に出来ることだと思う。諫める人を批判しても仕方ない。他人はその人の正義で生きている。「そういう人もいるだろう」と軽く思ってその人と距離をおけばいい。嫌な人からは逃げても構わない。」

新しい発見ではない。今までもこのブログに同じようなことを書いている。でも何度も繰り返すことで、言葉を変えて自分の身体に染み込んでいく。こうして心や身体が変わっていくんだと思う。

人の数だけ世の中の断面がある、世界がある。
でもその人が発した言葉を丁寧に探せば、同じ球体を見ていることに気づく。


球体は成長していく果実かもしれない。
でも大きく育つ成長段階は過ぎたようだ。
今は紅く熟す成熟段階に入った。
言葉と言葉をつなげてより紅く自分を成熟させたい。


ブログに書いてきたことを一冊にまとめました。

私が書いた文字と文字の間には、書ききれなかった私の思いが隠れている。その余白は、読者が読者の言葉で埋めて欲しい。そうすることで書かれた文章が自由に歩き出し、読者の世界と繋がります。 ブログ記事50選です。
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