「人間関係」の悩みは、人と人の間に風船のように漂っている

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人間関係で何か悩みが生じたとき、あなたは「私が変われば」とか、「もっと相手のことを考えて」とか思っていませんか?自分を変えようとしませんか?
優しくて真面目なあなたなら、きっとそうするでしょう。相手が他人であっても家族であっても。

誰かに悩みをうち明けたなら、「相手を変えることは出来ない。だからあなたが変わることが必要」と分かり切ったアドバイスを受けるかもしれません。

でも既に分かってます。自分を変えることはとてもハードルが高い。それでも何かしなくてはと悩みのループに迷い込んでしまいます。

どうしたらいいでしょうか?

こんな方法を試してください。

イメージしてください。

あなたは今、目に前の相手に怒りや嫉妬、憎しみを持っているとします。でも、実はその怒りや嫉妬、憎しみという感情はあなたの内に存在しません。感情は薄汚れた風船の中にあり、嫌だ嫌だと言いながら、あなたはその風船の紐を放すまいと強く握っているだけです。

風船の紐を手放しましょう。

握った手を放せば風船はふわふわと空へ舞い上がっていきます。あなたはそれを眺めるだけです。何も考える必要はありません。ぐずぐずしていると風船はしぼんでしまい、勢いを忘れいつまでも近くに漂います。手放したい感情がいつまでもあなたの周りに残ってしまいます。

元々感情はあなたの内にありません。
「人間」という言葉のとおり、人と人の「間」に存在しています。自分の内にあると思うからなかなか消し去ることが出来ないのです。自分の外に、自分と相手の間にあると思えばいいのです。

「人間関係」の問題は、自分の中にあるのでなく、人との「間」にあることに気づいてください。
解決策をいくら自分の中に探しても見つけることはできません。

感情は風船のように手放せばいい。
それでも解決しなければいけないものがあります。認知の脳で行う状況を変える行動です。

状況を変える行動の基本は、「間」に存在する「利害関係」と「力関係」に気づくことです。その中で自分の出来ること、しなければいけないことをするだけです。ここに感情を絡めないことです。

人間関係の問題を考えるときに大事なのは、「つらい」「憎い」「嫌いだ」の話と、「いま起きている出来事」とは別のものだと理解することです。あきらかにすることです。

感情と行動を分けることです。

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「そんなことは分っている」「でも親は捨て切れない」と介護で悩む人がいました。

やり切れない怒りや優しさが親に向けられていました。考えに考えた挙句、「私が頑張れば」という結論にいたりました。でもそのとき感情の風船の紐は手にしっかり持ったままです。手放したいと言いながら手放せない。手放すことに罪悪感さえ持ってるようでした。

行動を起こしてみましょう。
自分に出来ることはして、後はプロに任せる。状況を理性的に処理することです。不必要な感情も意識して手放してみましょう。

簡単には出来ません。でもきっと楽になります。楽しくなります。


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