心が動くということ、心が傷つくということ

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コラム
ドラマの中で、「えッ!」という言葉に出会うことがある。
何かとつながった感覚だ。
これは、いつも私が言っている「点と点が結びつく」「そして線になる」、そんな感覚だった。

それは、こんな言葉だった。

「心が動くって、今まで使っていなかった筋肉を使ったときのよう。なにか痛い」

空手少女が初めての恋愛で知った気持ち? なんて勝手に解釈している。困るけど心地いい。痛いけど今まで受けた痛さじゃない。身体を痛めたときの激痛とは違うようだ。
心が動いたときを、「今まで使っていなかった筋肉を使ったときのよう」と言い換えている。そのときの少女の可愛らしさが何ともいえない。気持ちを表すために捻り出した言葉が空手少女らしい。
痛々しくても微笑んで見ていられる。

私はこんなセリフが好きだ。

そして、私の中に呼び戻され結びついた言葉が、「心の傷」という言葉。よく言われる言葉だ。誰かの言葉で私の心が傷つけられた。相手は気にもしていないだろう。でも、私は勝手に傷ついていた。

苦々しい風景が言葉といっしょに呼び戻された。過去の点が今の点とつながった。


身体とは違う、心の傷をどうやって治したらいいのだろうか?
使っていなかった筋肉を使った時とは違う。すでに使っている心の部位だから傷は明らかだ。

こんな風に考えてみた。

酷い傷なら縫うしかない。3針で済むか、5針になるか、分からないがそれはプロに任せるしかない。心療内科に掛かるのもいいかもしれない。アマチュアでいいなら誰かに傷の深さと辛さを聴いてもらえばいい。

処方箋をもらって傷を治す心の抗生剤を服用することも必要だ。
これで、心の内側がさらに傷つく前に炎症を止めることも出来る。
心の傷の多くは自分で炎症を広げている。

心がチクチク痛ければ、鎮痛剤も必要だ。
心が痛いときの鎮痛剤は何がいいだろうか?
プロの処方薬も必要だが、その前に自分専用の処方薬も用意しておきたい。誤魔化す、考えない、遊ぶ、逃げる、逃がす、 自分に合った処方薬を色々試してみればいい。

大切なのは、鎮痛剤も抗生剤も期限を決めて服用の量を守ること。これは怪我をしたとき、医者に注意されたことだ。「決められた期間は薬の服用をやめないこと。量を守ること。そうしないと完全に治らないよ」と言われた。
だから、「心の傷」も1週間かけて、ゆっくり炎症を止めて、痛いときは心を逃がす。焦らない、私はそう決めている。


心の傷の処方薬を、抗生剤や鎮痛剤など複数もつこと
そして、治す期間を決めること。そして焦らない。

書き始めて、こんなことに気づいてきた。
そうすると、いつの間にか傷は癒されていた。


皆さんには役に立たない話かもしれない。自分で書いていてもそう思う。
でも、書くことは自分の心を放つこと。とても爽快な気分になる。
心の傷を癒す私の最良の処方箋は、書くことかもしれない。


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