自分はどんな人生を選択するか

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コラム
60歳を過ぎてやっと気づいたことがある。
「私は建設業でいえば、大工」だなあと。

建設業には大きくいえば、総合建設業(ゼネコン)、現場監督、職人がある(いる)。
ゼネコンは依頼された建物を作るために、設計は誰にするか、基礎はどの業者にするか、その他設備はどこにを考える。予算など金銭面での管理ももちろん重要な仕事です。そして、実際の業務の遂行責任者は現場監督、ひとつひとつの仕事を作り上げるのが職人です。大工や左官、水道や電気、様々な人たちが協力してひとつの建物をつくります。

ひとつの映画を作り上げるのも同じです。
役者だけでは出来ません。監督が加わっても出来ません。人脈を駆使して適任の役者や監督、スタッフを集める映画プロデューサーが必要です。彼らは制作費や宣伝、公開する作品の上映館の手配まで行います。役者や監督、スタッフの化学反応を誘引するコーディネーターです。
ここでも私の立場はきっと役者でしょう。

私は、役者であり大工です。
人脈を駆使したプロデューサーの仕事は苦手です。出来ないでしょう。現場監督のような仕事よりも、造作を黙々とこなす大工のような仕事が好きです。映画の役者、建設の大工、私なら誰かの心を動かす文章書き(希望が大です)でしょうか。


スキが自分の強みになります。
私は書くことが好きですが、映画を作り上げることが好きな監督のような人もいます。才能を見極める確かな眼力を武器としたプロデューサー業が楽しい人もいます。

あなたは役者ですか、大工ですか
映画監督か現場監督ですか
それとも、魅力的な青写真を書きあげるプロデューサーですか

「私はつくづく大工だなあ」と認めた瞬間、ふっと力が抜けました。そして、とても楽しくなりました。60過ぎてやっと楽しく思えてきました。


自分以外の誰かになろうとしない。
なりたい自分を探している時、「誰々のように…」と思うことがあります。それは憧れの姿であったり、現実からの「ないものねだり」であったりします。
でももう一度、自分と話してください。

自分は何をしているときが楽しいか、何が強みなのか。
自分なりの考え方で自分なりの出来る方法で、世の中に価値を生み出せば誰かのために生きることができます。
そのために自分の長所を整理してブランド化し、生かす方法や場所(ステージ)を決め、そのブランドを表現し誰かのために動く、それが、「なりたい自分になるための処方箋」です。


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