恋愛のゴールはどこ?

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みなさんは、"恋愛のゴール"って、どこにあると思いますか? 

片想いの恋なら、お相手の方とお付き合いに至るのがひとつのゴールかもしれませんし、既にお付き合いをしている人がいれば、結婚がゴールだと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。 

だからこそ、思うように事が運ばないと苦しかったり、悩んでしまうことも多いのではないかと思います。 

では、片想いのまま実らない恋や、結婚に至らない交際には、果たして意味がないのでしょうか? 

予め申し上げておきますが今回は、あくまでひとつの価値観のご紹介ですので、心理学とは一切、関係のないお話です(笑) 

私なりにこれまで考えてきた"恋愛のゴール"について、完全なる独断と偏見で、少しお話してみようと思います(*^_^*)  


実は私は30代に差し掛かる年齢まで、かなりの失恋女王だったのでした。 

多分、恋に流した涙の量なら、そうそう人に負けないだろうと思います(笑) 

でもね、人を好きになって後悔したことは、1度もないし、今まで当たっては見事に砕けてきたすべての恋が、キラキラした私の誇りなんですよね。 

(まぁ、色々な方と出会いましたので、全部が全部とても美しい思い出ばかり、というわけではないですが……(笑)) 

勿論、悔しい、憎い、やりきれない気持ちもきっと人一倍、たくさん抱えてきたけれど、それでも"愛"については、自分なりに頑なに真っ直ぐだったから、醜いドロドロした気持ちに愛が勝つまで、何度でも、自分の中で死に物狂いで戦ってきたんです。 

ドロドロが完全に消えなくても「あ、愛が勝ったな」と思う瞬間は、どんなに時間がかかっても、どんな恋にも必ず来て、それが私にとっては、ひとつひとつの恋の終わり……ゴールでした。 

ひとつ階段を上がれたような、レベルアップしたような確かな感覚。 

そして、これは何故か不思議なのですが、この感覚に到達出来るといつも、程なくして、新しい素敵な出会いが待っていたのでした。 

私にとっての"恋愛のゴール"は、必ずしも成就することではなくて、「愛について学び、自らが成長したと実感出来ること」なのだと思っています。 

形がすべてではなくて「この人を好きになって良かった」と心から思えることが、何よりも大切だと考えているし、色々な価値観はあると思うけれど、少なくとも私は、そういう恋にしか興味がなかった。 

自分の執着心よりも、相手の幸せを願える心が勝てたのであれば、目に見える形がどんな終着点であったとしても、それは紛れもなく"愛"と呼べるものだと、私は信じているのです。 


ただ、愛の学び方は人それぞれで、愛する人と共に過ごす時間の中で学ぶ人もいるし、ひとりで過ごす時間や、別れの中から学ぶ人もいて、その方法ばかりはなかなか、私達の表面的な意識だけで、自由に選べるものでもないようです。 

ひとりでいることの自由も、ふたりでいることの責任も、どちらが良い悪いではなくて、どちらにも同等に意味があるということ。 

隣の芝生が青く見えてしまうのは、人間なら誰しも当たり前のことだと思うのですが、「今は目の前にある幸せをまずは大切にしなさい」というメッセージなのかもしれません。 

そうして、今ある幸せをひとつひとつ丁寧に積み重ねていくうちに……これは少しスピリチュアルな発想かもしれないけれど、必ず、その人その人に必要なタイミングで、ご縁は用意されているものなのではないかな、と思っています。 


とはいえ「そんな綺麗事では到底納得出来ない、やっぱりどうしたって今すぐ目に見える形が欲しいんじゃ〜い!」という方も多いと思います……というか、私がそうだったので(^_^;) 

ですが例えば今、結婚出来ないことで悩んでいる人が、いざお相手を見つけて結婚をしたとしたら、必ず、幸せになれるのでしょうか? 

……私事ですが、ある年、それぞれ結婚パーティーにも出席させて頂いていた友人の離婚報告を2件受けました。 

それぞれ、心から大好きな人と一緒になったはずですが、誰が悪かったというわけでもなく、ただ必ずしも"結婚"という形がふたりの最善の形ではなかった、ということなのだろうと思います。 


恋愛や結婚は、少なくとも現代の日本では、親が望むからとか、周りのみんながしているから、するものではありません。 

「しなきゃいけないもの」でも、ありません。 

女性には出産の年齢にある程度の期限があるのは事実ですが、「本当に自らが心から願っていることは何か」ということは、表面的にではなく深い部分まで、よく考える必要があると思っています。 

大好きな人とずっと一緒にいたい人と、パートナーと結婚生活を送りたい人、子供のいる家庭を持ちたい人では、一見求めることは同じのように見えるけれど、実はそれぞれ、本当に欲しいものは少しずつ違いがあるような気がしています。 

これは、単純にパートナーとの関係性についてだけの問題ではなく、仕事との向き合い方なども含めて、「自分がどんな生き方をしたいか」という大きなテーマに関わってくることかもしれません。 

自分が本当に欲しいものは何なのか、それがしっかりわかっていないと、変に"形"にこだわってしまって、自分で自分を苦しめてしまうことにも繋がってしまうのではないでしょうか。 

「求めている形が叶わない=不幸」なのではなくて、目に見える形というのは後から付いてくるもの、本当に大切なことは、自分の心が幸せと感じられることなのではないかなと、私は考えているのです。 

"幸せ"は"形"の上にあるものではなく、"幸せ"の上にこそ"形"が生まれるのだと思うからです。 


私の好きな漫画で、『るろうに剣心』という作品があります。 

その第百四十四幕「由美・愛の形」の翁の台詞で、とても好きでずっと覚えているものがあるので、ご紹介します。 

「百人いればそこには百通りの愛があって然り。愛の形は決してひとつではないんじゃ」 

現代の日本は、某ゼ◯シィのCMでも「結婚しなくても幸せになれる時代」と言ってくれているし(笑)、これまでのどんな時代よりずっと、愛の形を自由に描ける時代になってきました。 

どんなに仲の良い恋人同士や夫婦であっても、命の上に生きている以上、遅かれ早かれ必ずお別れの時は来るものです。 

そう考えれば、世間一般的に押し付けられているような理想の形に拘りすぎることなく、愛しい人と共に過ごせる限られた時間を、お互いがいかに幸せと感じられるかを求めてゆくことの方が、大切なのではないかなと私は思うのです。 

色々なケースがあるので一概には言えませんが、案外そっちの方が、最初に求めていた形に辿り着く、近道になっちゃうかもしれませんしね♪


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