「トレードオフ」はストレスフリーで生きていくために重要

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こんにちは!
ショーゴ@令和歌謡・CityPop作曲家です。
いつもありがとうございます。

先日、以下のようなTweetを見かけて、とても共感しました…
写真 2022-02-20 10 58 41.jpg


これは、生活水準は今のままでいたい(電気は普通に使いたい)けど、
電気代高いのは嫌!
原子力も危ないと言われているから嫌!
石炭火力も環境に悪いから嫌!
という人に対しての痛烈な皮肉ですね…

こういう電気に関することだけでなく、いろんな場面で、最近こういう人が多いなぁと思っている次第で…。

コロナ禍における感染症対策も同じですよね。
コロナを徹底的にゼロを目指すのであれば、いろんな制限やものすごく面倒な対策を行い、生活や社会を犠牲にしなければ、これは達成できないと思うんですよ。

ここでタイトルに出てくる「トレードオフ」。
「何かを達成するためには何かを犠牲にしなければならない関係のこと。」

世の中の殆どの物事って、こういう関係だと思うんですけど、
「何の犠牲もなく、全ての人にとって完璧であるもの」を求めすぎて、
ものすごくストレスを感じている人が多いなという印象…

気持ちは凄くわかるんですよ!
「何の犠牲もなく、全ての人にとって完璧であるもの」を求めることは悪いことじゃないと思うんですよ。

ただ、現実的にそれが可能なのか!?
ということは冷静に考えないといけないと思います。

音楽制作の場でも、良く同じことがあります。

日々私が発信しているのですが、
「クオリティ」と「お金」

この関係はまさにトレードオフの関係だと思っています。

私への見積もり相談なんかも、
「メジャーに匹敵するクオリティの作品を5,000円~10,000円で作って欲しい!」
という相談も一時期とても多かったです。

「できる限り低予算で良いものを作りたい」という気持ちはとても理解できますし、誰にでも(私も)あることなんですが、
ここで「トレードオフ」の考え方を持ってくると、いろいろ納得いきやすいですし、ストレスを溜めないかなと思います。

まずいろいろ想像してみましょう。
今世に出ているメジャーな楽曲たちが、そもそも「5,000円~10,000円」で制作されているものなのか?ということを。
おそらく「ほとんどのメジャー作品には多額の予算がかかっている」と想像できますよね。

続いて、その多額の予算をかけた作品に匹敵するものを、
「5,000円~10,000円」で制作が可能なのか?ということ想像してみましょう。
あなたの普段されているお仕事で、「5,000円~10,000円」を稼ぐためにはどれだけの時間と労力をかけてますか?
あなたの大切な作品が「5,000円~10,000円」という時間と労力で作られることに納得がいきますか?
ということですよね。

ここで最終決断、
・自分の大切な作品なのでもっと予算をつぎ込んで、相手にもっと時間と労力をかけて制作してもらう
・どうしてもお金が出せないから、希望の予算内の時間と労力(クオリティを下げる形)で制作してもらう
この2択のどちらかに落ち着くと思うんですよ。

ここで反論として出てきそうなのが、
①無名のクリエーターに金は出せない!
②低予算でもメジャークオリティに匹敵するものを作ってくれる人もいる!
といったところでしょうかw

①については、無名のクリエーターといえど、制作を依頼するからには、実作業に対する労働の対価はきちんと支払われるべきです。
無名だからといって、例えば時給500円レベルの作業をお願いするのはあってはならないことです。

②については、そのクオリティの感じ方次第になるとは思いますが、その低予算でハイクオリティを作ってくれているクリエーターの努力でそれが実現できている訳であって、それを依頼者側が他のクリエーターに求めるのはあってはならないと思います。
普通のお店に行って「100円ショップで売ってるものと同じようなものなんだからそれと同じ金額に値下げしろ!」と言うようなものだと思ってますw
「お金」の話になるとついついアツくなってしまう悪いクセが…w

要するに、「トレードオフ」を理解していると、
これまで自分の中で選択肢が「低予算ハイクオリティ」の一つしかなかったものが、
「低予算ロークオリティ」
「高予算ハイクオリティ」
「ちょっとだけ予算追加して、そこそこハイクオリティ」
等など、多くの選択肢が出てきて、
「自分にとってどこが最適な着地点か」を明確にできて、納得しやすいと思います。

世の中のいろんな物事にストレスを感じている時に、この「トレードオフ」の考え方に置き換えることで、
腑に落ちる点もいろいろ見えてくると思うので、ストレスも解消されるのかなと思っています。

少なくとも私の若い頃は、このトレードオフがわかっていなくて、現実的に不可能なことをいろいろ求めすぎて、イライラすることが多かったです。
それが数年前に「トレードオフ」について何となく考えるようになったら、いろいろスッキリしてきました!

「それなら仕方ないな!」とか「ではこういう選択肢を選ぼうか!」みたいな形で、スッキリ冷静に適切に判断して突き進めると思うのでオススメです☆
制作の相談だけでなく、活動で悩んでいる方もどうぞお気軽にご相談を♪

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