お盆に思い出すこと

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コラム
お盆になると、今は亡き祖父が話してくれた戦争の話を思い出す。

祖父が特攻隊に行った当時の仲間の話。
「10代のその仲間は、恋愛をすることもなく、結婚して子を持つこともなく海に散った。」
と神妙な顔で話してくれた祖父。
私が中学生の時のことだ。
夏休みの宿題に課された戦争についての作文を書くためにインタビューをしたんだっけ。

それを話してくれた時の祖父は4人の孫に囲まれ、
毎年祖母と国内外色んなところへ旅行へいき、幸せな余生を過ごしていた。
きっと、祖父は「あの仲間も特攻隊にさえ行かなければ、
今、こんな風に幸せを噛みしめていられるだろう・・・。海に散ることさえなければ・・・。」
という気持ちだったにちがいない。
あの時は特攻隊の話が残酷すぎて耳を塞ぎたくなることばかりで、正直、祖父から聞いた話も曖昧な部分がある。
でも、今祖父が生きていたら、もっと当時のこと、祖父の気持ちをゆっくり聞きたかったな。

祖父がその仲間と同じ運命を辿っていたら、私はココにはいない。
そう考えると、私のこの命、大切に生きつくさなきゃ、
自分の時間を丁寧に使わなきゃ、と改めて気づかされる。
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