#17:本当に辛くなったら ~「自殺の方法」を変える~

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たけやんです。
 自分の成長のため & 情報のアウトプットを目的に、ブログをはじめました。まったり更新する予定です。
これを読んでくれた方に、少しでもプラスとなる事があれば幸いです。
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ずいぶんと物騒なタイトルで怒られそうな気もしますが、今回は私の心に響いたおすすめ本の紹介をいたします。

◆その悩み、哲学者がすでに答えを出しています[著:小林正平]
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この本は、人間が直面する共通的な悩み(仕事・人間関係・恋愛・お金・人生・病気など)について、過去の哲学者や思想家など、様々な偉人たちが既に答え(解決策)を出していますよ!と教えてくれる素晴らしい一冊です。

その中でも私が一番感動した部分は「人生がつらい」時の解決策です。
この問題については、ドイツの哲学者であるマルティン・ハイデガー(1889/9/26~1976/5/26)が答えを出しているのですが、その考え方の中で、

『”肉体的” な自殺を選ぶ前に、まず ”社会的” な自殺をしてみる』

という言葉があり、私は衝撃を受けました。

※ここで言う「社会的に死ぬ」というのは、決して犯罪者になってニュースで
 実名報道される・・・といった、普通の生活に戻れなくなるような意味合い
 ではなく、『自分が今住んでいる場所や所属している会社・学校など、自分
 を取り巻く環境を捨ててみる』という意味の ”社会的な死” であります。

以前ご紹介しました名著『嫌われる勇気』にも書かれていますが、アドラー心理学では「人の抱える悩みは、そのほとんどが人間関係である」と提唱されています。

確かに人生とは、産まれた時から家族をはじめ様々な人と互いに支え合い、関係性を構築しながら歩んでいくものです。その中で、お互いに立場や価値観が違えば意見の衝突もありますし、我慢して相手に譲る状況も多くあります。

そういった我慢や不自由の積み重ねが精神的ストレスとなり、最悪の場合は自殺(肉体的な死)に追い込まれてしまいます。

ですが、ちょっと考えてみて欲しいのです。この地球上には約70億を超える人が存在していますが、自分の人生に関わっている人は、そのうちの何人でしょうか?家族や職場・学校だとしても、100人にも満たない少人数ではないでしょうか。

そんな小さな小さなコミュニティの中で、たった数人の「意見が合わない人」や「自分に攻撃的な人」から心を傷つけられ、命を絶つなんて勿体ない!と思いませんか?

むしろ、肉体的な死を選ぶ勇気やエネルギーがあるのなら、それを使って「新しい世界」へ踏み出してみてはどうでしょう?というのが、ハイデガーの語る『社会的な自殺』なのです。

私は本当に、この思考の転換は素晴らしいものだと感動しました。精神的に追い詰められて自殺を選ぶ人は、視野が狭くなって ”世界の広さ” や ”生き方の多様性” を見落としている事が多いのです。

人生は一度きり。自分の人生の主役は自分であることを思い出せば、自分以外の脇役に自分の人生を操られるなんて、とんでもない事だと気付けるはずです。

だから、あなたの周りで人生に苦しんでいる人がいた時には、ぜひこの『社会的な自殺』という考え方がある事を教えてあげて欲しいです。

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