#8:「トラウマ」は、ただの思い込み?~アドラー心理学より~

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たけやんです。
 自分の成長のため & 情報のアウトプットを目的に、ブログをはじめました。まったり更新する予定です。
これを読んでくれた方に、少しでもプラスとなる事があれば幸いです。
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心理学を学ぶうえで、『アドラー心理学』からはとても斬新な考え方を教えられました。日本の著作で有名なのは、岸見一郎さんの「嫌われる勇気」でしょうか。(本の紹介は、また次回・・・)

私が特に興味を惹かれたのが、「原因論」と「目的論」という考え方です。

それぞれ提唱している人は違うのですが、例えば「人が悲しくて泣く」という行動について、どのような仕組みでそうなるのかを説明しますと、

①原因論:ジームクント・フロイト(1856/5/6~1939/9/23)の考え方
  まず「悲しい」という感情が生まれ、それが原因で「泣く」というもの。
  もっとも一般的な考え方。

②目的論:アルフレッド・アドラー(1870/2/7~1937/5/28)の考え方
  まず、「他人から同情してもらいたい」という目的があり、それに対して
  「悲しい」という感情を使って「泣く」というもの。

このような違いがあります。明確に「違い」と言うよりも、アドラーの提唱する「目的論」の方が、感情を引き出すためのプロセスがあって説得力があるように私は感じました。

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そして、この考え方を応用すると、過去のネガティブな記憶などが原因とされる『トラウマ』も、目的論の一種ではないか?という事が言えるのです。

例えば、犬に過度な恐怖感(トラウマ)を抱く人は、

 ①子供の頃、犬に噛まれて大泣きした記憶が強く残っている
 ②大人になった今でも、犬に遭遇すると・・・
 ③「犬に恐怖感を持つ」ことを目的として、過去の記憶を使う(思い出す)
 ④その結果、犬が怖くてパニックになったり、逃げようとする

これは、自分が目指す目的に向かって、適切な材料を自分の中から選んで使っている。要するに、トラウマは単なる「思い込み」ではないか?という事になるのです。

確かに、我々の人格は過去の経験の積み重ねからできていますから、一番印象に残っている記憶が優先的に思いだされるのは仕方のない事だと思います。

トラウマなどの恐怖感というものは、見方を変えれば「生存本能(生きのびる為に、危険な物から逃げようとする機能)」として素晴らしい能力なのかもしれません。ですが、あまりに過度なトラウマで生活に支障をきたしているのなら、少しばかり対処を考えた方が良さそうです。

簡単なトラウマ対策として挙げられるものに、「客観視」というものがあります。トラウマが起こりそうになった時、人は必ず、その引き金となる過去の記憶を思い出し、今の自分に当てはめようとします。

そんな時に、『あぁ、そんな事もあったなぁ』と声に出して言うのです。
この「声に出す」という行為で、自分の脳に「あれは昔の自分が経験したこと。今の自分はどう感じている?」と、一歩引いた場所から自分を冷静に見つめる(客観視する)ことができるそうです。
(一回でマスターするのは難しいので、何度か繰り返す必要があります)

言葉とは、人間の思考と行動の間に存在します。ですから、言葉を強制的にでもポジティブなものに変えることで、無意識の思考や行動も変えることが可能だと言われています。

日常生活に大きな変化がなくても、「嫌な思い込み」を「良い思い込み」に変えていくだけで、楽しくて幸せな人生は作れそうです。




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