どうもこんにちは。一級建築士の日向端です。
ハウスメーカー→工務店→設計事務所と経験を経て、二級建築士、一級建築士、設備設計一級建築士まで取得している現役の設計士です。
昨今、家づくりのレベルは全体的に上がってきていて、安かろう悪かろうだった分譲住宅でさえ、メーカーによっては注文住宅をしのぐ品質となってきています。
ただ、そんな中でも私が出品しているサービス
において、やはり多いのが家づくりのトラブルに関する内容です。家づくりの一般的な内容はネットの普及や街中の相談窓口で情報収集できるようになってきているものの、まだまだ問題は後を絶たないようです。
そこで、実際に現役の建築士の目線で、一般的な内容とは全く違った視点から家づくりの話をしようとしたのがこのブログです。
こんな時に専門家なら・・・、あんな時に建築士なら・・・どう考えて行動・設計しているのか?これから家づくりを考えている方や設計士になりたいと思う方の参考になればと思います。
前回に引き続き、それでは間取りのアイデア最後の3回目を発表していきます。
【良かったと思うランキング第4位】
薪ストーブ
まさにロマンの塊と言っても良い薪ストーブ。そこにあるだけで格式が高くなるものである。火を見ているだけでも飽きない。
アニメやマンガでは金持ちの家にあるイメージで、レンガ作りのたいそうなものを考えてしまうが、住宅に入れる薪ストーブは上の写真のような鉄製の小型の物が多い。
金額も100万円前後で、やや手頃な物になっている。物によってはもっと安い物もあるのだが、やはり鉄が良いものを入れようとするとそれくらいになることは覚悟したい。おすすめはヨツールなどの北欧製の薪ストーブ。
これを入れれば、絶対と言っていいほど間違いない。冬の暖房代は薪のみ。お湯だって沸かせるし、ピザも作れる。火が消えても、しばらくは鉄が暖まっているから、朝まで暖かさが保たれる。
掃除もそれほど大変ではなく、専門業者に頼んでも1年間に1回、1~3万円と聞いたことがある。
そんな良い物でも、やはり一つの弱点は薪を確保できるかどうか。
売っている薪を買うのもいいが、安くしようとすれば、自治体で伐採の木を無料で配るのもあるが、山に行って、車に積むために切るのは自分自身。冬に入る前の休日はずっと薪割りしないとという家族もいる。
家に持って帰っても、保管する場所もいる。一冬で必要な量は倉庫が1ついっぱいになるくらい。これがクリアできれば、ぜひ入れたい設備である。
【良かったと思うランキング第3位】
玄関脇シューズクローク
玄関では必須となる下駄箱。広く定義すれば、玄関収納となるのだが、これが便利。今では、一般的に間取りに組み込まれているが、それでもやはり良い空間のひとつとしてランキングの上位になる。
玄関は外と内の境なので、いろいろなものの出入りが考えられる。靴、コート、傘、汚れ物、中には自転車など趣味の物も入れられる。
お客さんを迎える玄関として、綺麗にしておきたいので建具を設ければ閉じておくだけでさっと準備が出来てしまう。
ぜひこれからも間取りに取り入れて頂きたい。
【良かったと思うランキング第2位】
廊下に洗面
洗面と言えば、よくあるのは洗面脱衣室があって、洗濯機の横に設けられた洗面器で外から帰ったら手を洗うというものだ。
だが、脱衣室で洗濯機があるとなかなか生活が現れてしまって、片付けるにも水がからんでいるので、片付けにくい。
子供の時に友達の家へ行ったときに、洗面器で手を洗うときに洗濯機やその周辺に旦那さんや奥さんの下着があって見てしまった。という経験がある人も少なからずいると思う。
なので、私が考えた間取りで良かったと経験したのは、その洗面器を廊下側へ出してしまうという空間作り。
何が良かったのかというと、先ほど言った通り、洗面器はパブリック的な面があり、洗濯機はプライベートな面があるため、脱衣室で区切って扉を閉めれば、生活感を隠せるということ。
また、外から帰ったときに廊下で手を洗うので、脱衣室に菌を持ち込まないようにすることが出来る。
いくつかの間取りでは、洗面脱衣室をやや広くして収納も足せば、洗濯物の収納が楽になるようにしている間取りもあるが、脱衣室は小さくて十分と考える。だって、無防備に裸になるところだから。
そんな空間を広くしても、意味が無い。
【良かったと思うランキング第1位】