第12回:アナリティクスの目標設定

記事
学び
 前回までキャンペーンの測定方法とキャンペーンに必要なURLの生成についてお話しました。今回はアナリティクスの目標設定方法についてです。アナリティクスで目標をビジネス目標と関連付けて設定することで、ビジネス目標の達成度をデータに基づいて確認できます。

2種類の「目標」の違いは?

 アナリティクスで目標を設定する前に、2種類の目標の設定を理解しましょう。

1つ目は「ビジネス目標」です。これは、ユーザーの最終的に行ってほしい行動で、商品を購入する・定期購読の申し込みをするなどのことです。ユーザーがビジネス目標に到達することを、「コンバージョン」といいます。

2つ目は、アナリティクスでの「目標」で、コンバージョンのトラッキング機能のことです。目標を設定すると、アナリティクスにはコンバージョン関連の指標が作成されます。コンバージョンの合計数やコンバージョンに至ったユーザーの割合などを指します。

GAで目標を設定すると、「目標到達プロセス」も設定できます。これは、到達に必要な各ステップのデータを視覚化したもので、ユーザーがどこで離脱したかなどが分かります。ECでは、目標と目標到達プロセスを使って、複数の過程からなる決済までのプロセスをユーザーが完了できるかどうかを確認できます。EC以外のビジネスでは、定期購読の申し込みや、ページビュー数、平均滞在時間などをトラッキングできます。

トラッキング対象を決めよう

 ビジネス目標に基づいて、トラッキング対象を決める必要があります。オンラインショップの場合だと、トラッキングする目標は商品の購入を完了することです。つまり、ユーザーが購入確認ページに到達することを目標として設定すればいいわけです。また、目標到達プロセスも設定して、ユーザーが確認ページで離脱しているかどうかも確認できるようにしておきます。
 この一連のプロセスでトラッキングされるのは、目標の各ステージのステップのどこまで到達したかと、どこで離脱したかということで、実際の収益は分かりません。目標到達プロセスを設定して、目標の完了をトラッキングするのは必須ではありませんが、作成すればコンバージョンフローの各ステップの状況を確認できます。
 目標を設定するには、アナリティクス設定でビューを開き、そこで設定できます。


目標に到達したかどうかだけではなく、そこまでのプロセスも大切だということが分かりましたね。

次回はGoogle広告の測定方法です。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す