午未天中殺 うまひつじてんちゅうさつ

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算命学プチ講座 「天中殺」シリーズ 全6回



天中殺は、6種類あります。

一人につき1つです。

宿命(持って生まれた質)で表れる特徴と、後天運(回ってくる運勢)で利用する方法がありますが、今回は宿命のみお伝えします。



第25回 「午未天中殺」 社会的評価が高く、すべての運を締めくくる

<キーワード>

繊細 しめくくり運 補佐役 準備 蓄積能力 凝り性 反骨精神 自由業 芸術性



ひとつのものをとことん追求したり、興味があるものにこだわりがある午未天中殺は、何事もまとめあげる能力に長けています。

物事をまとめあげるのは、必要な情報を整理して自分の考えを入れながら新たに作り上げていく作業。何かと何かを結び付けて構成していく能力です。これができる午未天中殺は、家族の中では一家のまとめ役になっていたり、組織の中でも知らず知らずのうちにリーダーシップを発揮して、指示を出す立場に祭り上げられるようです。



コツコツ地道な努力ができ、状況もきちんと把握し、しかも結果が出せるわけですから、当然ビジネスシーンでの午未天中殺の評価はとても高くなります。部下や目下に縁が薄い分、上司や実力者からの引き立てがあるので困った時は、援助の手が差し伸べられたり、打開策が示されたりと周囲からはうらやましいほど「運がいい」と思われがち。良いところだらけの午未天中殺ですが、いざ、ひとつの事業や家業を切り盛りする、つまり頂点に立った時困った作用が起こります。



実は、午未天中殺の宿命は「末代運」。全てのことを締めくくり、後始末をすることが宿命づけられています。そのために代々続いてきた事業のトップなどになると、たとえ業績が良くても後継者に恵まれなかったり、何らかの理由で自分の代がひとつの区切りとなってしまいます。次の代では、創業時とは違ったカタチでの再スタートになる場合がとても多いのがこの天中殺の人です。ただ、これは時代や環境に合わせて変化する運気の波にうまく対応するためのもの。破産しかねないほどになったら、上手に後始末して後々ダメージを残さないように整理することは、お手のものなのです。家族関係でも、一族の中で家系を締めくくる運なので、やるべきことをすべてきちんとこなした後で大往生を遂げるという長寿に恵まれます。



長男に生まれたとか、長女だとかいうことではなく、何番目に生まれようと、この天中殺は中年期にさしかかる頃になると、なんとなく一家のまとめ役をしているということになります。気づくとみんなが午未天中殺の人の指示を待っているといったようなところがあるのです。あるいは、午未天中殺が乗り出していかないと、ことがうまく運ばないというようなことがあります。

このような働きは、組織の中へ入っても同様です。これが午未天中殺の得難い才能であり特色です。もし、寅卯天中殺のように非常にスケールは大きいけれど大雑把だというような人の配偶者とか補佐役に午未天中殺の人がなると、この「まとめあげる」という力が大いに活用されるわけです。このような原理を用いて、窮地を脱するのが星のエネルギーを活用した具体的な方法となるわけです。



ところで、「まとめる」という働きには、「準備する力」とか「蓄積する力」も必要です。小さなものを集めて、少しずつ積み上げて、一つのものにまとめあげるのです。ですので、積み上げていくような能力もこの天中殺の非常に得意とするところです。それもただ学者のように探求するわけではなくて、自分が実際行動してみたり、経験してみないと気が済まない。そこに行動性があるわけです。それに好きなことに熱中するから「凝り性」になって、努力を積み上げる面があるということになります。



コツコツ努力もできる、まとめる能力もある、後始末もうまい。こういう午未天中殺の人の特質は仕事の面で評価されるのは当然でしょう。

組織の中でも十分に才能を発揮できるし、また独立して自由業の世界でもいいわけです。

組織の中におさまりきらない、どこからもはみ出していくエネルギーを持った辰巳天中殺に比べたら、この天中殺は世渡りは上手い方だと言えるでしょう。



午未天中殺の人が、本当に困ったときには、必ず助けてくれる人が出たり、何事かが起こって物事がうまく運ぶというツキがあります。自分では、日ごろの人間関係の良さがものを言ったのだ、ぐらいにしか思っていませんが、「要領のいい、世渡りの上手い人」と見られるフシもなくはありません。



子どもは何人いても、年齢をとってから、そばにいてくれる子どもはいないとか、女の子には縁があるけれど、男の子はまるで縁を切ったように離れていってしまうとか、子どもは全く別の生き方へ進んでいってしまうというような状態で、自分の跡取りをする子どもはいないということです。せっかく長寿に恵まれるのですから、縁の薄い子どもにこだわるより、持って生まれた知的で創造的な感性を活かして、なにか趣味の世界を作り上げるようにしたいものです。

これは、大きく目下運が欠けるということですから、もし子ども運がなければ、部下運があり、部下運があれば、子ども運がないという状況になります。

ちなみに部下運がないということを例えれば、自分は上司などを盛り立てるけれど、今度自分の番になったとき、案外自分を盛り立ててくれる良い部下には恵まれないということです。

また、「反骨精神」の意味あいは、この天中殺にとって大いに味方になってきます。それだけにどちらかというと自由業の世界を本能的に目指すのが特徴とも言えます。
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