母子関係に取り組んでいる方へ

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コラム
私が母との関係に自分なりにケリをつけることが出来たのは2年半前になります。
人生で一番最初の人とのかかわりが「お母さん」なので、人間関係の基礎になっていますし、
それを、今の自分に快適なように整えることで、随分と生き方が楽になります。 
今日は、この関係の改善に取り組んでいる方に向けて、綴ってみたいと思います。 
母との距離感に悩んでいる人向け、になります。 
お母さんとの関係が今も良好である場合、
実は子ども側が本来の姿から歪められているということがあると思います。 
本当の自分を抑えて、母の望む人格、枠にはめられているからです。 
自分のスケジュールで、母親との時間が多いのであれば、 
その時間はあなたは自由を奪われているといえるかもしれません。 
母という王様が作った世界の、子という配役を演じることになるからです。 

今は快適であっても、自分の軸、つまり、子という配役以外を持っていないと、王様である母がこの世という舞台から降りた時、辛くなります。 
自分を保てなくなります。支配者がいなくなったら、バランスを失うからです。 
王様は、最後まであなたの面倒は見てくれません。
あなたの人生に責任を取ってはくれません。 
私が母との関係で目が覚めた気づきの一つは 
母は、私が欲しいと思っているものは与えてはくれない 
ということでした。 
沢山のものをもらったし、愛情を注いでもらったけれど、 
これから私が得たいと思うものは、母からはもうないのだと。
依存していることにも気づき、このままではいけないと思えました。 

王様が元気なうちに、しっかり自分を自立させることが必要なのです。

気を付けたいのは、母親を悪者扱いしたり、敵だと決めつけること。
そうではありません。
別の側面から見ると、ただ自分は自由を失って縛られていることに気づくこと。 
本当の愛とは、無条件なので、何をしていてもゆるし、見守ってくれることを指します。
母が喜ぶからと頻繁に会ったり、母が正しいという選択肢を選ぶこと。
これは、愛と言えるでしょうか?母の欲と言えないでしょうか? 
母の気持ちに応えたいという子どもの立場が利用されていないでしょうか? 
母親の正解があなたの正解とは限りません。
あなたの選択をゆるし、応援するのが、本当の愛です。 
あなたの行動に不機嫌になったり、選ぶ力を削いだり、自分の思うままに動かそうとするのは、愛ではありません。 

意識的ではないとしても、一人の人生を縛るのは業になります。
そんな業を作らないように、子ども側が距離を置いて、それぞれの生活を優先する選択肢もあるのです。 

冷たく接する、距離を置く、突き放す
などと感じてしまうのならば、
母側の視点、支配者側と同一化して、自分を責めるからです。 
また、母との関係を苦しいながらも続けている場合、 
子どもとして過ごすことにメリットを感じていることも考えられます。 

自分で決めなくてもいい
責任を取らなくてもいい 
守られる立場でいるのが楽 etc. 

こういった気持ちの奥には、自己否定や「非力である自分」というセルフイメージがあります。
これらを癒すことで、本当の自分の軸や、自由を手に入れることが出来ます。 

あなたやお母さん、誰かが悪かった、ということではありません。
それにまつわるネガティブな感情が存在するなら、癒すことも必要ですが、 
その状態に気づいて、これからどう振舞うか、です。 
自分にはチカラがあると思い出し、
しっかり自分の選択が出来る、自立するスタンスを持つことが出来たら、 
あなたらしい、お母さんとの新しい関係が出来てきます。 
それは、互いを尊重し、優しく、緩やかにつながる、楽な関係です。 
お悩みの方へ、何か響くことがあればいいなと思います。 

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