デジャブ、予知夢を繰り返し見ていた時期。

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笑い話のように話を振って、、他人が話す予知夢話を聞くのが好きだった。以前、勤めていた先で予知夢について、話してくれた女性がいた。

「出かける前に、すごくリアルな夢を見て。忘れ物をする夢を見たんです。どうしても忘れてはいけない物を忘れてしまい、慌ててしまう夢。でも、夢を見たおかげで起きた後、思い出せたんです。そういうのって、無意識でありますよね」


もちろん、私の様なヘンタイ体質は彼女のそれにとどまらない。もっと多くの、精細な予知夢を視ていた。

それは、電車が遅れる夢だ。私が乗っている電車は頻繁に遅延していたのだが、それがどれくらいで動き出すかという内容がほとんどだった。

運転の見込みはないとアナウンスが出ても、夢でみた内容に従ってすぐに動き出すだろうと、多くの人たちが遅延証明書を片手にバスに乗っていく姿をみていた。予想通りの時間に動き出すと、私はその間に本屋で時間をつぶして余裕をもって出勤していた。

これは、冒頭に発言していたような女性の話と同じ。無意識に出勤時間に遅れてはいけないという不安や恐怖心から出たものだと思う。


ある日、電車が深夜三時半に最寄り駅に到着するという夢をみた。
情景は鮮やかで、予知夢を繰り返し見ている感覚に非常に近かった。

想像してほしい、夜中の三時に電車は動くだろうか?私は自分の力を信じるより先に、常識を優先しながら過ごしていた。

二週間後、乗っていた電車に直接、雷が落ちた。非常灯に切り替わり、クーラーは止まった。電車の中で1時間半閉じ込められた。

止まっていた場所から一番近い駅に降ろされたのだが、深夜にはバスも通っていない。時間をつぶせるファミレスもない。それに所持金は20円だった。

コンビニのクオカードを使って買い物をしていたのだが、カードを使える店は周辺になく、飴玉で空腹を乗り越えた。

電車を動き出すのを待つ人々をみて、私はようやく確信した。

「私が帰るのは、深夜の三時半だ」
覚悟を決め、やきもきするのをやめ、あきらめてのんびり待つことを決めた。

あの後、数時間待ってようやく電車が動き始めたので、予想より早く着くなと思ったのだが・・・嬉しくもない奇跡が起こった。

雷の衝撃により通常通り運行できるか確認しながら、徐行運転するとアナウンスが入った。乗り込んだ電車は驚くほどゆっくり走り出したのだ。

そして、夢通りの深夜の三時半に最寄り駅に到着した。

あの時の光景は今でも忘れない。まったく、夢と同じだった。これは私のようなヘンタイ予知夢の体質を持つ人々を説明するときの鉄板の過去エピソードである。


繰り返し申し上げるが、こういった電車が遅れそうな予知夢をみるのは、出勤に対する不安からでもあるし、財布にお金ではなくクオカードで過ごそうなどと危機管理がなされていないからという理由がある。

この時、飛び出していた能力は面白いものではあるが、誇れるものでも、威張れるものではないと思う。

夢でしか常識を超えたエネルギーを認めることができない弱さでもあったと思う。

現在、今を感じて認める力を養い強化しつつあるので、予知夢の量は減った。眠るたびにつかれる頻度も少しづつ減っている。笑い話にできているのである。




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