レンサバの利用停止からの復旧に必要なスキルセット

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IT・テクノロジー
どんなスキルが必要なのか?

基本的なところではワードプレスのインストールができること。具体的には以下の通り。
・本体、テーマ、各プラグインの設定
・ドメイン管理
・インストールPATHとURLの関係を操作できること
・FTP操作
エックスサーバー社が提供している簡易インストール機能がとても賢いので、普段はこういったスキルがなくてもインストールはできます。しかし、障害対応では手動でインストールできるくらいにシステム構成を把握せずに、サーバー作業にとりかかると、ハマリします。

通常、システム障害が発生したときは、バックアップしておいたデータをサーバーに書き戻します。専門用語ではこの操作をリストアと呼びます。テーマやプラグインのアップデートで問題がおきたときは、リストアを行えば、問題が起きる前の状態にもどせます。企業紹介サイトでもオンラインショップでも共通するシステム管理者の基本スキルです。
・データバックアップの設計と実施
・リストア(Web&DB)
・SSH接続してLinuxコマンド操作ができること
データバックアップはリストアすることを前提した作業です。サーバーにSSH接続しないことには、リストアができたのか確認することはできませんし、DBのリストアにはSQLコマンドの操作が必要です。

私のところに多く相談に、マルウェアに感染してレンタルサーバー会社から利用停止になってしまったというケースがあります。バックアップしておいたデータをリストアすれば復旧できそうですが、2つほどやっかいな問題があります。
問題点1.マルウェア感染してないバックアップデータが古い
問題点2.復旧作業サーバーまでマルウェアに感染してしまう
昨夜バックアップしておいたデータがマルウェアに完成している場合は、2日前のバックアップデータをリストします。しかし、2日前のデータも感染していたら、さらにその前のデータを使います。こうやって調べていくうちにリストアに使用できるデータが先月のデータだったということになると、リストア後の状態は一カ月前の状態になってしまいます。
そして復旧作業ではマルウェアに感染しているバックアップデータを使うので、作業環境がマルウェアに感染するリスクがあります。というか開発サーバーはシステムの構造解析のためにマルウェアに感染しているバックアップデータをリストアするので確実に汚染されます。

マルウェアに感染からの復旧作業には、インターネットから切り離したローカル開発環境を用意する必要があり、そこから独自ドメインメール設定とワードプレスのテーマやプラグインなどのシステム情報の構成を把握するスキルが必要になります。
・ワードプレスの構造解析
・ローカル開発環境(バーチャルPC)の構築
・MySQLの操作
・Shell作成&実行

システム障害発生すると、予算的(復旧工数)、メンタル的(焦る)、ビジネス的(SEO)、にとても痛いです。しかし、未然に防ぐ方法はとてもシンプルです。

システム障害を未然に防ぐ方法1、データのバックアップ:
業務的に重要なことろをバックアップしておきます。もし、どれを保存していいのかわからないときは面倒ならサーバーの領域を丸ごとバックアップしてフォルダー名に日づけを付けてください。保存に半日かかろうと放置しておけばいいです。

システム障害を未然に防ぐ方法2、ワードプレスのアップデート:
ワードプレスのアップデート、テーマのアップデート、プラグインのアップデートしましょう。ダッシュボード画面を開いて上側の「更新」のボタンの横の赤い文字の数字が表示されてなければ最新の状態です。



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