海外のバズツイートから学ぶ英語7

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今回はインドのメディアThe News Minuteの編集者を務めるポージャ・プラサンナさん(@PoojaPrasanna4)のツイートを紹介します。

本文

まずは本文だけ読んで内容を想像してみてください。

I don't want my groceries delivered in 10 or 20 minutes. I would rather that the delivery person takes his time to safely deliver. Same for my 
food. Raise your voice. Tell companies like Grofers, Big Basket, Swiggy and Zomato:There is no market for abusing their delivery persons.
2021年8月21日 午前6:21 RT:2665 Like:13.1K

クイズ
What kind of business most likely "Big Basket", "Swiggy" and 
"Zomato" do?
①grocery store
②food stand
③delivery service

重要語句

まず重要語句を確認していきます。
grocery―食料品
rather―寧ろ
abuseー酷使する(abという接頭辞は「離れる」という意味を持っています。正常な状態から「離れた」使用なので、abuseは酷使とか乱用、虐待といった意味を持ちます。

1文ずつ解説

I don't want my groceries delivered in 10 or 20 minutes.
当然"I"が主語で、"don't want"が動詞で、「~が欲しくない」とあります。目的語は"my groceries"で、これを"delivered in 10 or 20 minutes"が修飾しています。"delivered"は過去分詞形であくまで"groceries"にかかっていることに注意しましょう。まとめると、「私は自分の食料品を10分や20分(という短時間で)配達してほしいわけではない。」となります。


 I would rather that the delivery person takes his time to safely deliver. Same for my food.
かなりややこしいです。この文は"I"が主語です。"would"という助詞が挟まっているので"rather"が副詞であることを知らなければこれを動詞かと思ってしまうかもしれません。実は、"would rather that"という構文があり、これは「~してほしい」という意味になっています。「動詞無くね?」と思うかもしれませんが、この構文では慣例的に動詞を省略します。わかりやすく言えば、本来"would rather wish that"となる構文の"wish"が省略されているということです。
さて、これを踏まえると、"I would rather that"が「私は~してほしいと思う」で、その中身は"the delivery person"が" takes his time to safely 
deliver"することです。つまり、「配達人」が「安全運転に時間を割く」、やや意味の通りやすいように意訳すると「時間をかけて安全に運転する」でもいいかもしれません。"Same for my food"はオマケみたいなもので、「(配達している)私の食料品と同じように」となります。まとめると、「私は寧ろ、配達人が時間をかけて安全に運転してくれることを望みます。私の食料品と同じように。」となります。

Raise your voice.
動詞が先頭に来るので命令形です。「声を挙げましょう。」という意味になります。

Tell companies like Grofers, Big Basket, Swiggy and Zomato:There is no market for abusing their delivery persons.
これも命令形です。"Grofers, Big Basket, Swiggy and Zomato"はどれもインドでフードデリバリーサービスを運営する会社です。":"は以降が目的語であることを明示的に示す時にたまに使われます。”There is no market”、
"there be"が「~が存在する」という意味の構文です。この場合は「マーケットは存在しない」となって、"for abusing their delivery persons”の"for"は目的の意味を持つと解釈すると、この一節は「配達人を酷使する(ための)」といういみになります。まとめると、「GrofersやBig Basket、Swiggy、Zomatoといった企業に、「配達人を酷使(してもよい)市場など存在しない」と伝えよ。」となります。

まとめ

もう一度本文を再掲します。
I don't want my groceries delivered in 10 or 20 minutes. I would rather that the delivery person takes his time to safely deliver. Same for my
food. Raise your voice. Tell companies like Grofers, Big Basket, Swiggy and Zomato:There is no market for abusing their delivery persons.

日本語訳
「私は、自分の食料品を10分や20分などという短時間で配達してほしいわけではないのです。そんなことより寧ろ、運んでいる食料品と同じように、時間をかけて安全に運転してくれることを望みます。声を上げましょう。そしてGrofersやBig Basket、Swiggy、Zomatoといった企業に、配達人を酷使してもよい市場など存在しないと、伝えていきましょう。

クイズの答え:③

デリバリーサービスは最近、コロナウイルスの感染拡大もあって、急速に伸びました。
一方で、デリバリーサービスは、雨や風、猛暑や極寒の中で働く配達人があってこその商売です。世間はより短い時間、高いクオリティを求める中で、配達人の労働環境が顧みられることは少ないのが現状です。
利益ばかりではなく、労働環境もきちんと管理できる経営者が求められています。
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