海外のバズツイートから学ぶ英語5

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コラム
今回はアメリカのサイエンスコミュニケーター・作家・起業家のハンク・グリーンさん(@hankgreen)のツイートを紹介します。

本文

Biotechnology is going to solve soooo many more problems than it creates. The problems it creates though…will be doozies.
(午前8:15 · 2021年8月15日 RT:179 like:6,267)

クイズ
What makes critical matter?
①doozies
②Biotechnology
③many problems

重要語句 

Biotechnology-バイオテクノロジー、殆ど日本語ですが、生物学の知見を応用した科学技術を指します。
solve-(問題などを)解決する
doozies-風変わりな、厄介な物事
though-もっとも~ではあるが

1文ずつ解説

Biotechnology is going to solve soooo many more problems than it creates. 
バイオテクノロジーが主語です。"be going to"は重要なイディオムで、未来を指して「~をすることになっている」という意味になります。"solve"は「解決する」なので、「バイオテクノロジーは何かを解決する。」その何か、つまり目的語は"soooo many more problems"で「より多くの問題」となります。”sooooo”は推測できるかもしれませんが、”so”を口語的に強調した語です。この語は”than it creates”で修飾されているいます。これは「それが作り出す」という意味ですが、ここで「何が」、「何を」作り出すのか疑問が生じます。ここは文脈で判断して、「バイオテクノロジー」が「問題」を作り出す、という意味になります。まとめると、「バイオテクノロジーは、それ自体が作り出す問題よりも、遥かに多くの問題を解決するだろう。」となります。

The problems it creates though…will be doozies.
"The problems"が主語です。これが”it creates”で修飾されています。"it"が指すものは文脈から考えて”Biotechnology”です。通常"create"は後ろに目的語を置くのですが、これは後ろから修飾しています。"problems"と”it”の間の"that"が省略されていると考えてもよいでしょう。"though"は「もっとも~であるが」です。一旦後ろに続く節を見ると"will be doozies"、「厄介なものになるだろう」なので、まとめると「もっとも、それが作り出す問題は非常厄介ではあるが。」となります。

まとめ

もう一度本文を再掲します。

Biotechnology is going to solve soooo many more problems than it creates. The problems it creates though…will be doozies.

日本語訳
「バイオテクノロジーは、それ自体が作り出す問題よりも、遥かに多くの問題を解決するだろう。もっとも、その「問題」が非常厄介なのだが。」

クイズの答え:2

このツイートの意味することは何でしょうか?
バイオテクノロジーで達成できることの例として、例えばクローンが挙げられるでしょう。クローンを使えば、単に労働力から兵士まで、人に関わる多くの問題が解決されます。
その一方で、倫理的な問題が付き纏います。クローンは人間なのか?、人間と同じように扱うべきか?、クローンが犯した犯罪をどう処罰するのか?等、一筋縄ではいかない難しい問題ばかりです。そして、もちろん倫理に留まらず、社会的、法的、経済的な様々な難問も同時に発生します。
このような諸問題を指して、筆者は"doozies"と呼んでいます。バイオテクノロジーは原理的に、倫理や社会、法的な厄介な問題よりも(数の上では)多くの(労働力など)を解決できる技術だと言うのです。
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