こんにちわ、江森亮です。
私は歌ってみたのMIX(いわゆるミックス師)や歌もののパラデータのMIXも普段から行います。
ミックス師界隈では一般的になりつつありますが、MIXとは音源同士の音量バランスをととのえて、場合によってはエフェクトで聴きやすくする作業です。ボーカルのピッチ・リズム修正はMIXというよりはボーカルエディットと言います。
・MIX:音源同士の音量バランスを整える作業
・ボーカルエディット:ピッチ・リズム修正する作業
今回はそのボーカルエディットのポイントについてお話ししたいと思います。ボーカルエディットに使用するソフトはいくつかありますが、私はCelemony社のMelodyneを使用していますので、Melodyneを用いて説明します。Melodyneの操作方法に関しては記載していませんのでご注意ください。
この記事が役立つ人
Melodyneの基本操作は知ってる人、MIX師になりたい方、歌い手さん、エディットに挑戦したい初心者の方
ボーカルエディットを行うポイントは?
①使用するソフトとグレード
②ピッチ修正
③リズム修正
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①使用するソフトとグレード
ピッチ修正ソフトはいくつかあります。
・Melodyne
・Auto-Tune
・Waves Tune
・DAW付属のソフト
この辺りが代表的なソフトです。
DAW付属のソフトとは、Logic proをでいえばFlex Pitchです。
これでも全然ピッチ修正はできるので、無理に買わなくても良いと思いますが、確かに追加で購入したものの方ができることは多いです。
またMelodyneにはエディションが数種類あり、使える機能と値段が違います。結論から言えばボーカルエディットに最低限必要な機能はassistant以上で揃います。essentialの方はサクッとassistantにしましょう。
グレードが低いものから
・essential
・assistant
・editor
・studio
詳しくは公式が出している詳細をご覧ください。
ちなみにボーカルエディットをする上で、assistantからeditorにしても機能はほとんど役に立ちません。アップグレードするならハモリを生成する人や多くのボーカル素材を一気扱えるstudioにしましょう。
②ピッチ修正
どれくらい修正するものか、ここは好みによります。
修正しすぎるとケロケロボイスのような音に変化してしまい、違和感が出てしまいます。
私の個人的な結論は「音程はケロらない程度にバチバチに合わせる」です。
プロからアマチュアまで様々な音源を聴いていますが、ケロっていたり、音程が一瞬でも外れると一気に聴く気が。。。
ニュアンスはもちろん残しますが、意図的でない限りは合わせた方が全体的にクオリティは高いと感じます。
・ピッチ修正の最初に覚えるべきコツ
ノートではなく波線で読み取る
歌というものは常にピッチが揺れているものです。
本人がどんなに意識しても揺れてしまいます。
メロダインはピッチをオレンジ色のノート化してくれるので分かりやすいですが、完全に鵜呑みにすると危険です。実際のピッチはノートと一緒に見える波線の方です。