こんにちは。
国際バカロレア(IBDP)の指導経験がある桜井です。
今回は国際バカロレアに興味がある方対象に、国際バカロレアのカリキュラムを紹介します。
なお、本稿は高校生向けのディプロマプログラム(以下、DP)の紹介です。MYPやPYPについては扱っていませんのでご注意ください。
■日本の授業とIBの授業
日本の高校でDPを取得する場合、日本の高校を卒業するための科目と、IBの科目を同時に受講する必要があります。
日本の科目:体育、保健、家庭科、情報など
IBの科目:グループ1~6の6科目、TOK、EE、CAS
そのため、高校3年間を通じて、授業がたくさん詰まっていることが特徴です。(普通の高校だと高校3年生になると、選択授業が多かったり、空きコマがあったりする学校もありますね。)
■IBのカリキュラムの概要
IBのカリキュラムは、下記の2つに大きく分けることができます。
(1)コア科目:TOK、EE、CAS(全員共通)
(2)グループ1~6
グループと呼ばれる部分は6科目からなります。
①母国語(基本的には日本語)
②外国語(基本的には英語)
③社会(経済、歴史など)
④理科(物理、化学、生物など)
⑤数学
⑥芸術(理科の2つ目と選択)
この6科目のグループの科目はそれぞれSLとHLの2つのレベルがあります。
SL: Standard Level(標準レベル)
HL: High Level(ハイレベル)
6科目のうち、3科目をHLで、残りの3科目をSLで履修します。
■文理選択と科目選択
科目選択は自分の進路に合わせて、文理を考えながら選ぶことになります。
例1)文学部や社会系の学部
HL:母国語、外国語、社会
SL:理科、数学、芸術
例2)理学部や工学部
HL:理科(化学)、数学、理科(物理)
SL:母国語、外国語、社会
※理科を2つ履修しており、芸術は選択しない形です。
■時間割
どの科目が週に何時間あるのかは高校によって変わりますが、基本的な考え方を紹介します。
IB科目の単位数(1週間に何回授業があるか)
・HL科目:5単位
・SL科目:3単位
・コア科目:TOK2単位、EE1単位(CASは授業外の活動)
つまりIB系の1週間の授業コマ数は以下の通りです。
HL5コマ×3科目+SL5コマ×3科目+コア科目3コマ=27コマ
1週間の全授業数が30コマ(1日6時間×週5日)と考えると、ほとんどの授業がIB科目となります。
日本の高校だけど授業はほとんどIB科目ということになります。
★まとめ
①日本の高校でIBに挑戦する場合、授業としては日本の科目とIB科目を同時に進めていくことになる。
②IBの授業は、コア科目とグループの6科目
③グループの科目はSLとHLに分かれており、3つずつ履修する
④1週間の授業のうち、IB科目がほとんどになる
ブログでは次のような内容が書ききれませんでした。
・コア科目って具体的にどんな授業?
・成績ってどのような仕組みでつけられるの?
・1つの科目の中で、課題や予習復習はどれぐらい必要?
・部活をやる余裕はあるの? などなど
より詳しいご紹介は以下のサービスより承りますので、お時間があるときにぜひご連絡ください。
ブログを読んでくださりありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。