【Biology SL】今日4/29の過去問(生化学)

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こんにちは。
Biology SL/HLの指導経験がある桜井です。
このブログでは、IBのBiology SL/HLの過去問を紹介し、IB生の勉強をサポートしていきます。
「自分の解答を採点してほしい!」というご希望がありましたら、ぜひご依頼ください。
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では今日は「生化学」について、やっていきましょう。

問題①
DNAについて現在理解されていることは、たくさんの科学者の発見を蓄積していったものである。DNAが遺伝物質であることを確立した科学者は誰か?
A. フランクリン、ウィルキンス
B. ワトソン、クリック
C. メセルソン、スタール
D. ハーシー、チェイス

問題②
セルロースは地球上で最も豊富な有機高分子である。セルロースの構造を詳しく述べなさい。[3]

<答えはスクロールしてください>

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<答え>
問題①
DNAが遺伝物質であることを確立した科学者は誰か?
答え:Dハーシー、チェイス
★解説
それぞれが発見したことをまとめると以下のとおりです。
A. フランクリン、ウィルキンス:DNAにX線をあて、らせん構造の可能性を示唆した。
B. ワトソン、クリック:DNAの二重らせん構造を提唱した
C. メセルソン、スタール:半保存的複製を実験により説明した
D. ハーシー、チェイス:肺炎双球菌を使って、遺伝物質はタンパク質ではなくDNAであることを示した
ワトソンとクリックが一番有名ですが、上記4組はぜひ覚えておきましょう。

問題②
セルロースは地球上で最も豊富な有機高分子である。セルロースの構造を詳しく述べなさい。[3]
答え
a.グルコース分子の直鎖/枝分かれが無い or 多糖類の直鎖/枝分かれが無い
b.βグルコースからなる
c.縮合反応/グリコシド結合でつくられる or 1,4結合
d.セルロース鎖同士は水素結合をしている
e.微小繊維をつくる
※正確であれば注釈付きの図でも可、「炭水化物」は不可
★解説
セルロース、アミロース、アミロペクチンの3つは、グルコースから作られる3兄弟です。区別して理解しましょう。
・アミロース:αグルコースが直鎖(らせん)状に結合したもの。枝分かれ少ない
・アミロペクチン:αグルコースが枝分かれ多く結合したもの。植物細胞がつくる
・セルロース:βグルコースが直鎖状に結合したもの。

いかがでしたでしょうか?
ブログを読んでくださり、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。

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