あなたは価格を決める際に何を基準にしていますか?
経費基準?
でも考えて下さい。
これは、お客様にはまったく関係ない事です。
あなたの会社の家賃・人件費・仕入れ原価など、これはすべて矢印があなたに向いています。
この経費基準にすると、1人雇うごとに単価を上げなければいけないことになります。
しかし、一度価格を決めると上げることも出来ずに利益を圧迫することとなります。
そう、矢印をあなたに向けた状態で決めた価格は最終的にあなたを苦しめることになります。
では、何を基準にして決めればいいのか?
競合他社?
これも結局、同じです。
サービスクオリティーもまったく同じで、仕入れ先もまったく同じことなどありません。
もし、まったく同じに状態だったとしてもお客様は単純に安い所へ流れるだけです。
そして、競合他社のサービス内容を参考にしたとしても、これまたお客様には関係ないこと。
では、何を基準にすればいいのか?
それは、お客様基準。
あなたは、お客様に対して10倍の価値を提供する必要があります。
もし、あなたが決めている価格がこの10倍の価値を提供できていなければ、サービスを追加して価値を届ける必要があります。
ただ、これにも注意が必要です。
その注意とは、あなたが感じる価値とお客様が感じている価値は違うということ。
すべての人が同じようにサービスの価値を同等に感じることはありませんが、サービスを受けている人がひとつでも10倍の価値を感じてくれるようには設計する必要があります。
私のサービスも、人それぞれ使い方が違います。
メルマガを毎日印刷し貼っている人もいれば、毎日メルマガの返信を行い、ライティングを勉強している人もいます。
それ以外にも、販促物の添削をしている人など様々です。
まずは、50%出来たらスタートして下さい。
そして、お客様の反応や要望を見ながら、残りの50%を完成していくことでサービスが向上します。
ただ、スタート時にも意識しておかなければいけないのは、50%の段階であっても10倍の価値を提供できるようにサービスラインナップを考えなければいけません。
決して、原材料や競合他社が値上げしたから自分も便乗して、ということは基本しない方がいいでしょう。
何度も言いますが、お客様にはあなたの矢印は関係ありません。
値上げせざるをえないとしたら、お客様に対する価値も上げて下さい。
仕入れ原価が上がったから仕方ないと考え、単に金額だけ上げるのは「奪う戦略」です。
100円の値上げを行う場合、最低でも1000円分の価値を追加して下さい。
この時、追加する価値は、お金のかかるものでなくても結構です。
お客様が価値と感じるものであれば、原価はゼロでもいいのです。
あなたのお客様は何に困り、何を価値としてもらえると嬉しいのか?
このように考えれば、提供する価値は見えてくるはずです。
常に「与える戦略」を基軸に考えて下さい。
以前も話しましたが、同じサービスでも予想外の方が価値を感じてくれます。
プチケーキをセットメニューに始めから付けておくのか。
それとも予想外のサービスをするのかによって同じケーキのサービスでも嬉しさの伝わり方が変わることを忘れないで下さい。
ということで、今回はここまで。