商品に固執した瞬間、売れないワナにハマる②
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ビジネス・マーケティング
前回の続きです。
例えば、あなたの足が臭いとします。
で、本当はヒマなのに、忘年会に誘われて、
お座敷でやるって聞いた瞬間に
「足が臭いのでちょっと参加できないです」
って、言います?
言えないですよね?何か、もっともらしい理由を
こじつけますよね?
こういった感じで、言えないんですよ、人に。
ただ、言えないだけで、悩みは抱えていて、
もし、足の匂いがなくなるんであれば、
その方がいいですよね?
そんな時、ネットで「足の匂い」で調べていて
前回お話ししたみたいなことをサイト上で
紹介されていて、
「このアルカリイオン水を使ったら、
匂いが落ちますよ」
って言われたら、買いません?
買っちゃいますよね?ただ、極論をいえば、
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別にこれがアルカリイオン水でなくても
いいと思いません?
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菌が殺せて、匂いがなくなりさえすれば、
別に何でもいいと思いません?
クリームでもパウダーでも何でもいいですよね?
ただ、今までもし、洗剤とかボディソープとかを
使って、上手くいかなかったのであれば、
この今回の理由をちゃんと説明して、それで
「あぁ、菌がいけなかったんだ、ああそうなんだ、
体質じゃなかったのか~」
というのが分かって、
それで、菌を殺す解決策が提示されれば、
商品って売れちゃうんですよね。
だから、今までメーカーが作っていたホームページ
なんかのように、
「アルカリイオン水とは?」
みたいなのでやっていた時は、
1個も売れていなかったんです。
「アルカリイオン水」というキーワードでは、
1番目だったんですよ!
にも関わらず1個も売れていなかったんですよ。
だから、商品に答えがあるわけじゃない、
ってことなんです。
それがどんなにいいクオリティで、
どんなにいい機能があったとしても、
意味がないんです。売れないんです。
でもその人が、その切り口、つまり、足の匂いから
入って、こういった流れや動線を作ってあげる事に
よって、バカ売れしたわけです。
でも、考えてみれば、そりゃそうですよね。
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足の匂いに困っている人は「これが解決策だ!」
と思ったら、買っちゃいますよね?
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だからこういう形で「逆算で」考えていくんです。
ポイントなのは、
「見込み客の現実は何なのか?」というのを
把握して、そして効果効能をまず見る。そして、
「自分の商品がその解決策になりうるかな?
どうかな?」という視点で見ていく
っていう事なんです。
ただ、ここがポイントなんですけど、
アルカリイオン水って、
別に他社でも売ってますよね?
でも他社は「足の匂い」っていう切り口では
売っていませんよね?
ただ、成分が一緒だとします。その時に
「他社の方の商品を買われてしまわないかな?」
っていうふうに、みんな心配してしまうんですよ
でも、お客様は買わないんですよ。他社からは。
何でかっていうと、専門家が見ない限り、
仮に同じ成分が入っていたとしても、他社が
足の匂いをメッセージとして謳っていなかったら、
「そっちを買っても効かない」
って、思ってしまうからなんです。
本当は効くとします。菌を殺せるとします。
でも、そういうメッセージを謳っていなかったら、
他社のは「そういう用途のものではないんだ、
効かないんだ」って勝手に思ってしまうんですよ。
だから、切り口はすごく重要なんです。
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どのメッセージを謳うかによって商品の売れ行きが
もう、まったく変わってしまうんですから。
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。。。このように、商品に固執してしまうと、
売れないワナにハマっちゃうんですよ。
商品じゃなく、結果にフォーカスしない限り、
商品というのは、本当に売れなくて苦しいだけに
なっちゃいます。
なので、常に商品に固執するんではなくて、
お客様、見込み客の現実にフォーカスして、
どんな願望があるのかな?
どんな結果があるのかな?
どんなフラストレーション、
どんな悩み、痛みがあるのかな?
っていうのを、常に追いかけて、そして、
その解決策に自分の商品が、なり得るかな?
っていう視点を持ってもらいたいんですね。
。。。今までこういう視点って持っていましたか?
現状、集客できていない人って、
そういう視点がおそらくなかったと思うんですね。
商品ありきの、押し付ける感じで、
お客様の悩みとか、願望とかから、逆算する
っていう発想って、なかったと思うんですね。
「ウチの商品最高だよ!」とか言って、押しつけて
しかも、説得して、納得してもらえれば買って
もらえるはずだ、なんて思ってなかったですか?
人は納得しても、買わないんですよ。
「欲しい!」って思わない限り、買わないんです。
なので、今後は商品ではなく、
もっとお客様の現実を知った上で
「結果にフォーカス」すると、
もっともっと商品の可能性を広げることが
できると思います。
ということで、今回はここまでです。
ありがとうございました。