今回は高学歴の先生に学ぶことが本当に良いことなのか、というテーマで話をしていきます。
私は個別指導の学習塾に勤めており、時々、先生の学歴を気にするご家庭に出会います。
「その先生はどこの大学出身ですか?」と質問してくるわけです。
その理由はシンプルで、学歴が高い先生に我が子に教えてほしいからです。
しかし、私はこれにかなり疑問を感じます。高学歴の先生に教わることが、子どもにとって本当に良いのかなと。
私がそう思う理由は大きく2つあります。まず一つ目は、学歴というのは18歳時点での学力を示しているだけです。
先生として優れているかどうかは、その後どれだけ自ら学んだり、いろんな人に教えたりすることを通じて経験を積んできたかが遥かに重要だと思います。
実際、名前があまり知られていない大学(語弊があるかもですが)出身の先生でも、指導力が非常に高いことは珍しくありません。
反対に、18歳時点で勉強をしていたが、それ以降は勉強をしていなかったり、あまり教えていなかったりする先生が、そんなに指導力が高いわけではない、ということもよくあります。
そして、高学歴でも、生徒のつまずきが理解できない先生がいます。
同じ大学出身で高学歴と言っても、苦労してその大学に入学した背景を持つ先生もいれば、比較的スムーズに入学できた先生もいます。
後者のように、もともと能力が高い先生の場合、生徒がつまずく理由が理解しにくいことがあります。
時には「こんなこともわからないの?」と生徒に言ってしまう先生もいて、そのような先生は、高学歴の範疇に入ることが多いです。あくまで偏見ですが・・・
生徒にとって、本当に良い先生は、学歴ではなく、相性が良いかどうかだと思います。
説明がわかりやすい、信頼できる、という点がはるかに大切です。
そのため、先生の学歴にこだわることは、あまり意味がないと私は考えています。大切なのは、子どもがその先生をどう感じるかです。
参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。