座るの大好き、日本人

記事
コラム
こんにちは。
身体と心を整えれば、人生が整う。
ハリハラ(張り肚)呼吸法とセルフ整体を提供させて頂いている、救急救迷士、すみびとです。

前回のブログでは、日本人は本来、本当の自分(魂)はもともと「肚」に宿っていると、その重要性を直感で理解していたことを述べました。

で、その「肚」というものを深く探っていくうえで、日本人の身体と呼吸との関係が大事になってくるので、それぞれ深掘りしていきたいと思います。

今回は身体について。

結論。
日本人の骨盤は後ろに倒れているのに、欧米人の姿勢まで真似してしまっているため、姿勢・体勢も呼吸も崩れて「肚」の存在を忘れてしまった。


骨盤?姿勢???それと、「肚」と一体どんな関係があるって思いますよね?

説明させて頂きますね。



私は高校生の時、人に自慢できることではありませんが、勉強は二の次で、とにかく遊んでました。

学内の球技大会や文化祭、体育大会など、行事が終わるごとにお疲れ会や打ち上げパーティーなどといった名目で、飲み会をしておりました。

今となっては時効ですが、未成年なのにアルコールも飲んでいたため、バレるとまずいので、当然、メンバーの中の誰かの自宅を会場に行います。

飲み会が始まると、最初はみな、行儀よくテーブルやソファなどに腰かけて、お菓子やジュース、お酒などの飲み食いしながらワイワイやっています。

しかし、時間が経つにつれて、床や畳に直接座って談笑するメンバーが増えていきます。

しかも、床に座っていたとしても、背筋を伸ばして座ることもできるはずなのに、みんな腰から上を丸めたような格好で座っているんです。

また、当時、学校に通うのに電車通学をしていました。

長いシートに座っている人の中には、骨盤を倒すようにして浅めに腰かけ、通路に足を投げ出している光景を時々見かけました。

私自身も、電車がガラガラの時はやっていました(笑)。

今も、特に若い年齢層の方に多いように見受けられるように思います。


あなたも、このような経験があるのではないでしょうか。

じゃあ、なぜ無意識にこのような姿勢をとるのか?

理由は簡単、その姿勢が楽だからです。

逆に、欧米人はこういった姿勢をほとんどとらないそうです。

何故か‽
これも、理由は明快。
この体勢がきついからです。


長い年月をかけて、日本人の生活様式の中で、身体のDNAに染みついてしまっていると言ってもいいかもしれません。

どういうことかというと、西洋人やその他の国の人たちに比べて、そもそも
日本人の骨盤は後ろに倒れている構造になっているからです。

即ち、床や畳に座るのに向いている、骨格のつくりになっているといえます。

ですから、逆に西洋人の方が始めて正座や胡坐をしようとすると、骨盤が立っていて全身のバランスがとれないために、前によろけたり、後ろにひっくり返ったりされるそうです。

ただ、今の常識では、骨盤を起こして背筋をピンと張った、いわゆる〝正しい姿勢〟がかっこいいし、行儀の良い姿勢だというふうになってしまっています。

なので、そのような姿勢をキープしようと努めるのですが、骨格の違い、骨盤の傾き方が違うので、西洋人と同じ姿勢をとるには、どうしても無理があります。

かといって、昔の姿勢に戻そうとしても、現在の私たちは、幼い時から西洋的な姿勢に矯正されてきたために、骨盤を維持するための筋肉が無くなってしまっています。

しかも、もし、その姿勢に戻せたとしても、現代では、かっこが良くない上に、〝行儀悪い姿勢〟と周囲からは見られるので、あまりお勧めできません。

ですから、和洋折衷ではないですが、現代の日本人にとっては、少し骨盤を倒したうえで、背中を丸めない姿勢が、ベストな選択と言えます。

そして、この姿勢こそ、「肚」と繋がるための呼吸(ハリハラ呼吸)をスムーズに行えるベースとなります。

西洋文化の良い所はどんどん吸収することは、良いことだし、必要だと思います。

しかし、骨格は昔からの日本人のままなのに、そこに西洋的な立ち居振る舞いをうわべだけ取り入れてしまいました。

結果、日本人本来の姿勢も、西洋人的な姿勢も中途半端なままできなくなってしまったのが、今の日本人だと言えますね。





サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す