自殺未遂からの気づき④(欠航日編)

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 その時の自分はいったい何に悩み苦しんでいたのだろうか


今思うと、小さい悩みであったかも知れない


今なら解決出来る事かもしれない


その時の自分はまともな考えが出来ていなかったのは間違いないが


今が劇的に変わった訳では無い


ちょっとしたボタンの掛け違いが


その様なマインドにしてしまった


ほんの少しの事で景色は変わる


少しだけ立つ位置を変えるだけでいい


立ち止まっても、座り込んでも、逃げ出してもいい


どの場所に居ても自分は自分


きっと何処かに居心地の良い場所があるはず


違和感があるなら探しに行こう


自分の気持ちと語らいながら

      *

 最後の晩餐を食べ終え自宅のマンションに到着


その時は時間は19:00頃だった


気分的には今から行おうとしている事に
特別な事をする訳でも無く


いつも通りの夜
帰るなりゲーム機に電源を入れ


冷蔵庫に入ってる缶ビールを開けてグラスに注ぎ
ビールを飲みながらゲームをする


なんてことのないいつも通りの日常


数時間後、少しばかり酔いが回ってきたのもあり
ゲームを辞めて、ふっと現実に戻る


窓を開けいつも見慣れた景色


自分の自宅からは大阪梅田のビルの夜景が綺麗に見える所で
お酒を片手に景色を眺めながら


両親のこと、友達のこと、今まで出会って人達のことを


誰かに対しての恨みや憎しみと言った感情はあまり無く


自分自身の不甲斐なさが感情の大部分を占めていて


生きている意味ってなんだろう?


こんな惨めな思いをしている自分はいったいなんで生きているのだろう?


どんどんと負の感情が沸き上がっていき


その感情を誤魔化す為に酒を煽る


結構な量の酒を飲みベロベロになっていた


ふらつきながら買ってきた七輪と練炭


睡眠導入剤を用意して
買ってきた睡眠導入剤を全て呑み


焼酎ストレートグラス一杯を一気に飲み干し


七輪と練炭を袋から開けて用意している


考えていたことをいざ実行する事に恐怖だったのか


残す家族や周りの人達にたいしての罪悪感からなのか


感情がぐちゃぐちゃで涙が溢れていた


「ごめんなさい、ごめんなさい」と小さくつぶやいていた


ガスコンロに火を付け、練炭の端を火で炙り着火


ある程度、火が着いたら七輪に上に練炭を置き


自宅のマンションはトイレに換気扇が付いていなく


ドアを閉めたら密封される事から練炭をトイレに持って行き


ふらつきながらグラスに焼酎を満タンに注ぎ


トイレの前で立ち止まっていた


何秒なのか何分なのか何を考えていたのかは


今、思い出せる感情は、申し訳なさとこんな世の中から早くいなくなりたいと


思う感情が今でも覚えている感情


グラスを片手にトイレに入りドアを閉め


便座を閉じてテーブル代わりにし焼酎を一気に飲み干し


便座を抱えながら消えていく意識の中で


「ごめんなさい、ごめんなさい」と今までつぶやいていたのが


「今までありがとう、ありがとう」と言っていました


最後に記憶に残っている言葉は


感謝の言葉が自然に出ていました


今まで育てたくれてありごがとう、
今まで一緒に遊んでくれてありがとう、
今まで優しくしてくれてありがとう、
ありがとう、ありがとう・・・・


と薄れていく記憶の中で


ありがとう

と言ったのが最後の記憶でした




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