【中医学】70歳めまいの症状で病院をたらい回し

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5年前からめまいが止まらない70歳の患者。

20年前から、血圧の薬を2種類と胃薬を飲み続け、2年ほど前からコレステロールと糖尿病が悪化。

酒は、半分に減らしたが、タバコは1日2箱はやめられない。

内科、眼科、整形、耳鼻科をたらい回しにされ、血液検査、RMI、レントゲン結果も異常なし。

うちの薬局に来た目的は、めまいを治せなくてもいいので、止められる漢方薬はないのか?

結論、魔法の薬もないし、めまいの症状を抑える薬もないです。

薬は、治療ではなくて、症状を抑えることができると毎回お話ししていますが、めまいだけは、別。

めまいの症状を抑える薬は、あるけれど効かないです。

では、本日も3ステップで解説していきましょう。

1)体の中で何が起きているのか

四診(望診、問診、聞診、切診)の結果、足のむくみと、胃に熱があることがわかりました。

冷えから足の痺れが起こり、血圧の薬の副作用で足のむくみ、長年の胃薬の副作用で胃に熱を持ち、消化不良を起こしている。

消化不良のためにさらに、足がむくむ。
足がむくむために、心臓に負荷がかかり、動悸が起こる。
心臓に負荷がかかっているために、糖尿やコレステロールの値が上がる。
さらに、年齢が負のスパイラルに追加されるという悪循環。

問題は、薬で病気に蓋をし続けた結果、次々現れる症状に対して蓋ができなくなったということ。

このような方は、とても多く、医者や薬剤師の言う通り、真面目に薬を飲んできた方です。

「理不尽じゃないですか?」
その通りだと思います。

医師も薬剤師も決して、真面目な患者を陥れようとも思っていません。
専門家として、薬の提案と生活習慣の改善をアドバイスしただけです。

ただ、中には生活習慣のアドバイスを聞き入れない患者もいます。

「薬を飲んでいたら、何とかなる。
だって、血液検査の結果が良くなるじゃないか」
というように。

2)魔法の薬はない

薬を飲んでいたら、血液検査の結果が良くなるのは事実です。

ただ、コレステロールの薬を飲んでいたらコレステロールの合成をしないだけで、コレステロールに合成される前の脂は、体の中にとどまっています。

昨日食べた豚骨ラーメンが、コレステロールの薬を飲んだからと言って、消えるわけではないのです。

なかったことにする魔法の薬はないのです。

3)じゃあどうしたらいいのか

大丈夫、諦める必要はありません。
自分で作った病気は自分にしか治せないのです。

長年の積み上げてきた悪い習慣を、同じ年月だけかけて下ろしていくだけ。
とても時間がかかりますが、それだけ。

さらに、めまいという症状は、残念ながら蓋を薬もないのです。

でも、自分でできることは、たくさんあります。

まずは、シャワーだけの生活をやめて、湯船で体を温め足をマッサージすること。

なかなか継続ができない人は、目的を明確にすること

最後の日まで口からご飯が食べられる(胃ろうではない)
自分の足でトイレに行ける(オムツなし)
1人でお風呂に入れる(介護なし)

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健康の知識は、自分や大切な家族を守るための手段です。

令和6年4月から中国医学協会の薬膳コースがスタート、オンライン授業もあります。













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