花粉症の薬は、からだの中でどのように働いているのですか?
花粉症の薬は、あまり使わない方がいいですか?
舌下免疫療法は、どのように考えますか?
花粉症の薬のメカニズムと現在の治療法について解説します。
その前に、少し、復習しましょう。
花粉症のメカニズムは、前回お話したように、3つの条件が重なって起こる。
・血熱(消化能力以上に食べ過ぎ)
・むくみ(からだの中の水たまり)
・花粉
では、花粉症の薬は、からだの中で、どのように働いてくれているのでしょうか?
本日も3ステップで解説していきましょう。
1)花粉症の薬の働き
花粉症の薬で代表的なのが、アレグラやアレジオン。
これらの薬は、鼻や目の周辺のむくみ、からだの中の水たまりを固めて、鼻水や涙が漏れ出さないようにしてくれます。
自然界で例えると
牛乳にレモン(酸性)を入れるとトロっと固形化するのと同じ状態です。
からだのむくみは、タンパク質でできた水分です。
アレグラやアレジオンなどの酸性の薬は、むくみを一時的にトロッと固まめて、鼻水やくしゃみが漏れ出さないようにします。
また、むくみが一時的に固まることから、血のめぐりが少なくなるので、目の腫れやかゆみがおさまります。
このことからも、薬が治療ではなく、一時的に症状を抑えてくれていることがわかります。
2)花粉症の薬を使い続けるのは良くないですか?
結論は、根本治療ではないので、30年、40年使い続けると別の病気の種になるでしょう。
つまり、からだの中の問題を薬で蓋をして、見なかったこと、なかったことにしていると、いずれは水たまりが、泥沼になるのと同じです。
花粉症の原因は、
・血熱(消化能力以上に食べ過ぎ)
・むくみ(からだの中の水たまり)
・花粉
これらの条件が重なるときです。
つまり、条件が重ならなければ、花粉症は起こらないのです。
3)舌下免疫療法について
結論、個人的にはやらないです。
舌下免疫療法は、保険適応ですが、新しい治療であるため、まだまだデータを集める必要があります。
そのため、推奨する医師や推奨しない医師がいるのです。
医療は、日々進化します。
ワクチン、薬、手術方法などたくさんの技術が生まれますが、たくさん消えていきます。
昔は、主流だった治療方法も、現在では、推奨しない治療方法になることもたくさんあります。
私たちが、現在服用している標準治療薬や、標準手術方法は、20年間以上集められたデータで、先人の方々が提供してくださったおかげです。
さらに、医療が、日々進化するためには、新しい治療データを蓄積する必要があります。
それが、舌下免疫療法です。
どんな結果が出るのかわからない治療方法よりも、時間がかかるけど確実な体質改善を私は選びます。